『夢使い』第三話 ふくらむ恋心

 今回の依頼は、とある会社に出没する半透明の美女の謎を解くこと。塔子は現場である会社を視察するなり、原因がOL・夕子の恋心に起因する悪夢だと察知して封印するが、夕子が“選ばない”ことを選んだために、事態は悪化する……

 前回と作画のタッチが違いますが、絵的には比較的安定していました。……と思ったらエピローグが崩壊傾向でがっくり来ましたが。それでも、過剰に原作を意識せずにアニメなりの安定を目指そうとしているのは決して悪いことではないと思います。あとは燐子あたりの作画にもーちょっと愛が感じられるといいんですけど。

 物語のほうは、私の記憶に間違いがなければアニメ・オリジナル。いったいどこの中学だよ、と思うようなファンタジックな会社を舞台に繰り広げられる恋愛模様を背景にした事件という構造で、その微妙にねじれた世界観はけっこう原作の勘所を押さえているように思います。このくらいウブでないと、こんな不可思議な事件には発展しないでしょうし。

 しかし“ドリーム・サイクロン”の起動手続は、確かに原作でもああいうかたちで描写されていた覚えがあるんですが、アニメにするとやたら犯罪っぽく見えるのはどうしたものやら。

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