依頼は受けたものの、暴力団に身を置く裕司の周辺はかなり緊迫しており、いつ命を奪われても不思議ではない状況だった。それでもふたりを、祐介から「殺して欲しい」と言われていたイヴの日まで放置しておく獠の真意を量りかねながら、香瑩は裕司を罠にかけ、時間を稼ぐ。そして、運命の夜が訪れた……
毎回作画のことばかり言ってると飽きますが、今回も触れざるを得ません。……比較的良かったんです。やっぱり崩れている場面も多々あったのですが、少なくとも観られるレベルにはなっていたし、ラストシーンに全力を注いだことは評価に値します。見せ場のひとつである狙撃のシーンの作画がいまいち間抜けだったのが残念。
内容的には、人情噺をうまくシティーハンターらしい形で決着して、安定した出来。ふたりを殺さなかった場合に想定される危険を回避する手段も、ちゃんと非現実的になりすぎない範囲で用意されており、安心して観ていられました。祐介・裕司兄弟の境遇を自らに照らし合わせて心を揺らす香瑩、という構図も定番ながら嵌っている。ストーリー・演出の点でも、ここしばらくの本シリーズでいちばん心地好く観られる回でした。毎回せめてこの水準を保って欲しいものですがー。
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