夕方、出かける前にいちど更新しましたが、改めて項目を立て直します。
お話は昨日の夕方に遡る。最後の項目で記したとおり、体調がいまひとつ芳しくないので迷いましたが、とりあえず映画だけでも観てこようと決めて出発。目指すは久々の、タカシマヤタイムズスクエア12階にあるテアトルタイムズスクエア。随分来てないよなー、と思っていま調べてみたら『精霊流し』以来でした。久し振りも何も、これが2回目やん。
前に訪れたときもいい劇場だと思いましたが、改めて座席の質や視界の良さ、音響の出来は抜群。ただ、問題に感じた点がひとつ。今回の作品は主演男優の評判ゆえか女性客の比率が極めて高い。どこから観ても視認性のさほど変わらないと感じられる劇場でも前の列に座る私は、たまーに客層を確かめようと、休憩時間中に後ろを振り向くことがあるのですが――きわどい。そう気づいて慌てて視線を前に戻して振り向くことはしませんでした。そうか、もうちょっと背凭れを高めにするか、客席前後の余裕を取っていれば完璧なんだなー……と痛感。そうすりゃ別に振り向いても疚しい気分にならずに済むんだ。
という与太はさておき、今回の鑑賞作品は『トーク・トゥ・ハー』のペドロ・アルモドヴァル監督最新作、同性愛と宗教的価値観の深部に挑む挑発的なドラマ『バッド・エデュケーション』(GAGA G-Cinema・配給)。前作に負けず劣らず晦渋で韜晦的、それでいてまさに“魅惑”という表現の相応しい、謎めいた作品でした。詳しい感想は、「一瞬、極楽とんぼの山本が出てるのかと思った。」からどうぞ。帰りのエレベーターのなかで、あまり情報を仕入れずに観に来ていたと思しい男性二人連れが苦笑いしていました――本日の前振りは、たぶんにそっち傾向の人間だと思われたくないがための予防線という意味合いも含んでいたりする。
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