本日の映画鑑賞は母も同行です。割と楽しんで観ていたドラマシリーズの映画版なので……とはいえ若干迷っていたのですが、まあ観ておくか、と公開からちょっと間を置いて、ようやく劇場に出かけた次第。
TOHOシネマズ上野にて鑑賞したのは、裏方だからこそ握ることの出来る秘密を活用して、人びとを虐げる悪党を成敗する秘書達の活躍を描いたシリーズの映画版、信州を牛耳るドンの陰謀に挑む『七人の秘書 THE MOVIE』(東宝配給)。
……テレビシリーズはあんなに面白かったのに、どうして映画版はこんな微妙になるのだ?
テレビシリーズのラストでいちど解散した格好になったチームは先行放映されたスペシャル版で再結成しており、そのときの設定を踏襲してますが、正直、再結成の経緯を描いたスペシャルのほうがはるかに面白かった。せっかくの映画版なのに、クライマックスで悪党が天誅を受ける快感、というこのシリーズいちばんの魅力がほとんど表現出来てない。作戦は行き当たりばったりだし、詰めも準備不足だし、意外な展開にも説得力がないし、カタルシスはテレビシリーズに劣る。
このシリーズはメインの7人の個性的なキャラクターもまた魅力なのですが、その意味でも大いに物足りない。トラブルメーカーの七菜がちょっと彼女らしく仲間を振り回したのと、韓国出身のサランがアクション部分でちょっと印象的な活躍を見せましたが、その程度で、他はらしさが出ていない。このシリーズ特有のユーモアも控えめで、正直なところ、スタッフはなにを考えてこういう話にしたのか、疑問に思うほどでした。
勝手に推測するに、映画版らしく豪華なキャストを集め、信州の美しい風景を大スクリーンで活用したい、という発想があっただけで、そこに七人の秘書達を活かす事件をうまく構築出来なかった、という感じ。
ドラマシリーズから派生した映画もけっこう観に行っていて、らしさが出ていれば楽しみもするし評価もする私ですが、これは申し訳ないけど期待外れとしか言えませんでした。スカッとさせて欲しかったんだけどなあ……。
母と上野で映画を観たときは、近くの丸亀製麺で昼食をテイクアウトして家で食べるのがお約束のようになってましたが、お店に行くと思いのほか列が長い。既にけっこうお腹が空いていて、耐えられる気がしなかったため、すっかりうどんの口になってましたが急遽、ケンタッキーに切り替えました。
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