きのうの出来事。
追い込みの真っ最中ですが、気分転換はした方がいい。そして心残りも少なくするに限る。というわけで、昼食がてら、大つけ麺博に出かけてきました。
陽気は曇り、予報では私が出かけているあいだは降らないことになってる……が、前回の反省を踏まえ、大人しく電車を利用。移動中、簡単な作業なら出来るメリットもあるし。
オープンと同時に入るのが理想でしたが、ギリギリまで作業をしていたので出遅れ、けっきょく現地着は11時40分頃。それでもまだ昼食時より早く、かつあまり思わしくない陽気なので、人出は少なめ。どこを選んでもさほど待たずに済みそうな感じでした。
……が、予め候補に考え、選んだ1杯が、実は提供そのものに若干時間を要するものでした。いちおう、そういう情報は得てたんですが、思った以上にかかった。まあ、それも致し方ないのですが。
注文したのは、Japanese Spice Curry WACCAの無水つけ麺 鶏。並んだ器はトッピング、ではなく、割りスープという位置づけだけど有料で提供されている豚出汁のグリーンカレー。隣の鬼そば藤谷にするか、ちょっと悩みましたが、あちらのほうが実店舗に脚を運びやすいので今回は断念。
ポイントはこの麺です。多加水白麺の平打ち麺で、なんと会場のブースで手延べにして茹でる、という手法を採っている。対応しているうちに提供する速さは上がってきたそうですが、それでも注文から10分以上は待ったと思います。でも、手間を考えればやむを得ません。
提供されるときにお店の方に指示されたとおり、最初は塩でいただく……が、付けすぎて最初はしょっぱいだけになってしまった。別の麺を手繰ってやり直す。ムチムチで柔らかく、ほんのり甘い。確かに、いちど麺のみで味わうべきです。何せ直前に仕込んでるし。
続いてつけ汁に漬す……と言っても、感覚的にはもうつけ汁ではない。“無水つけ麺”とある通り、ほぼ汁ではないのです。行ってみれば、カレースープで煮込みほろほろに解れきった鶏肉を麺で絡めて食べる感じ。しかし、これが美味くないはずがない。平打ち麺でカレースープのたっぷり染みた鶏肉の繊維、ちょこちょこ混ざってる小さめのブロックを摘まんで食べると、鶏の旨味豊かなピリ辛で、箸がひたすらに進みます。他にほとんど具は見えないけどまったく気にならない。
ただ、食べている感覚は、ふだん馴染みのカレーライスを蕩けた肉まみれにして紐様のライスに絡めてる、みたいな。食感も食べ心地も特徴的だけど、お店の説明書きにあった通り、原理主義的なつけ麺愛好家は「これじゃねえええ」と言い出すかも。私は美味しければ構わないし、そもそもこういう実験性、挑戦的試み自体が好きなので、何の問題もない。
平打ちということもあってか麺は思うより分量があって、先につけ汁みたいなものが尽きてしまう。ここで、割りスープ代わりのグリーンカレーが登場です。説明書きには“麺にぶっかけて”と書いてありましたが、こっちの方が早い気がして、残りの麺をグリーンカレーの器のほうに投入して頂く。
如何にもグリーンカレー。植物のほろ苦さ都、つんと来る刺激が美味い。潔いほど具材がなかったつけ汁に対し、こちらにはトマトらしき切れ端とナスが一切れ、あとはたぶん解れた豚肉が入っている……豚出汁だから豚だと思うけど、あそこまで解れてると、肉だけ鶏でも判別つかないよね。しかし、出汁は違うし、野菜も若干入っているので、既にだいぶ朽ちてきたお腹にもすんなり入っていく。
単品でも通用する“割りスープ”ですが、ただ、それにしちゃ強すぎる気がします。辛味が明らかに、メインのつけ汁より強い。食事の後はまっすぐ帰宅したのですが、辛さが帰り、電車に乗ってからもしばらく続いてました。
とはいえ美味しかった……つけ麺欲よりカレー欲のほうが満たされた気がするけど、それもまた一興。
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