土曜日にやって来た新顔の猫・マリちゃんですが、どうやら、うちにはだいぶ慣れてくれたらしい。
隅っこの、荷物をどかさないと手の届かないところに居ついている様子でしたが、今日の昼、私が食事のために1階に下りてみると、最初に入ってもらったケージの中で丸くなって寝ていました。漏らしてもいいように敷いていたペットシートは外し、猫用にサイズを調整したタオルを敷いてあったのですが、その上に身体を丸めていました。その状態で、食事をしている私を、目をまん丸にして窺っていたようですが、逃げる様子はなし。身構えられたくないので、とりあえず手出しはせず、放っておきました。
14時頃、私が仮眠を取っていたところ、猫の叫ぶような声が聴こえ、大慌てで階下へ戻ってみると、マリちゃんの姿はない。どうやら、きのうから居ついている物陰に戻ったらしい。叫び声の正体はどうやら、うちの近所をうろついている地域猫同士が庭先で喧嘩したか、もしかしたらマリちゃんが庭を覗き込んで、威したか威されたかしたのかも知れません。このタイミングで物陰に向かって手をかざし、「おいで~」と振ってみたら、またぞろシャーとやられたので、後者の可能性もある、と思う。
まだ慣れるのに時間がかかるかな、と思っていたら、母と共に夕食を摂っているとき、物陰から出てきて、食卓の方に寄ってきた。そして、ニャーニャー言いながら、私と母の脚に、代わる代わる身体を擦りつけてくる――これは昨日の昼にもあった展開です。しかしきのうは、ここで調子に乗って撫でてみたらシャーと来たので、とりあえずしたいようにさせておく。
が、今回はすぐに引っ込まない。経験上、何か要求しているときの声っぽい、と察して、お昼の弁当に入りきらなかった鶏の照り焼き(タレはかかってない)を小さくちぎって、置いてみた。
……食べた。
きのうのお昼の料理も考え合わせると、もしかしたら前の飼い主は、炒めたものをマリちゃんに与えていたのかも知れません。試しに、夕食として食べていたスタミナ漬けを、これも小さめに切って出してみたところ、全部ではないけれど、やっぱり食べた。
これで納得するかと思いきや、なおもニャーニャー言いながら食卓の周りをうろつき、挙句にいちどは私の脇の下から食卓に上がってしまった。食卓の上で威嚇されたり、飛びかかってこられたら大惨事なので、警戒しつつどーにか下に降りてもらいました。
だいぶ慣れてきた、ようには見えるけれど、食卓から立ったときに母の周りをウロウロしていて、ニャーニャー言っていたのに目があった途端またぞろシャーが来たので、いまいち基準が解らない。
もう家には慣れたようですが、たぶん完全には気を許していない。周りをウロウロするときの鳴き方は、だいぶ甘えたトーンになってきたので、もう一押し、向こうから撫でて欲しいという素振りを見せるまでは我慢することにします。
ところでこのマリちゃん、なんでか解りませんが、水を手で飲んでいました……下手すぎてじかに飲めないのか、ただの趣味なのか不明ですが、妙に可愛かった。
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