ほんとーは火曜日、映画を観に行くつもりでした……が、連日の寒さに若干、風邪っぽい症状が出てきたため、大事を取って自宅蟄居してました。お陰でここに書くネタもなくて記事のストック尽きるところだった。
同日夕方くらいに、映画館の翌週のスケジュールが発表され始めたとき、火曜日に観るつもりだった作品は、どうやら私の利用しやすい時間帯での上映がなくなる、と判明したので、必然的にプログラム切替直前となる本日のお出かけと相成りました。
夜には積雪の可能性も予報されてたみたいですが、朝の時点では快晴。でも、駐車場の心配と、そもそも寒すぎるのでバイクではなく電車にて移動……たまには大変な思いしてでもバイク出すべきだろ、とちょっと思っているのですけど、駐車場が空いてないと、時間的余裕が一気になくなるので、このほうが賢明。
訪れたのは今年初となるTOHOシネマズシャンテ、鑑賞したのは、ジョニー・デップがアル・パチーノの要請で30年振りにメガフォンを取った作品、第一次世界大戦の足音と文明の頽廃に狂乱する1916年のパリを舞台に、のちにその名を芸術史に刻む画家の3日間を描いた『モディリアーニ!』(LONGRIDE×ノッカ配給)。
あー、久々に映画を観た、という気分。
最近観たのが映画とは言えない、というわけではなく、大作や名作にはない、ミニシアター作品ならではの粗さや実験性があって、娯楽であること以上に、映画表現であることに耽溺している感覚。
ぶっちゃけ早い段階でちょっと飽きるのです。冒頭こそ妙なインパクトはありますが、そのあとは当時の貧しい芸術家たちの退廃的な暮らしぶりを、下品さや薄汚さも露骨に描いているだけで、格別な筋がない。飾っていない描き方には生々しさがあって、それはそれで個性的ではある。
しかしこれが終盤、印象が変わる。緊張感のある対決や、前後の葛藤や狂乱ぶりに、芸術家が抱える懊悩、ジレンマ、矜恃といったものが色濃く滲み出る。結果として得るものはなく、事実、モディリアーニも生前は評価されぬまま終わったのですが、その魂みたいなものを垣間見るような内容です。
随所で無声映画みたいなくだりがあったり、コマを落としたり反復したり、とユニークな表現があるものの、あんまり必然性はなかった、という印象。ただ、そういう稚気に、芸術家を映画で表現する喜びのようなものが窺えて、観ていて楽しい。
傑作ではないし、実際レビューの点も低いんですけど、映画を撮る、それを観る、という楽しさを味わわせてくれる作品で、悪い気はまったくしなかった。
むしろちょっともやっとしたのは、上映前です。
私はまず売店でパンフレットと飲食を購入すると、指定席に上着や食べ物を置いてトイレを済ませたりする。今日もその順で動いていたら、私の隣の席に人がいる。
けっこう余裕のある時間なのになんで真横に、と思ったら、その席の方が話しかけてきて、私が荷物を置いているのが自分の席だ、と言う。私は購入時に席番号を記録に取ってるし、発券後もきちんと確認しているので、間違っていないはず、と思いつつ、鞄からチケットを取りだしたら、やっぱり合っている。
すみません、チケットを見せてもらえますか? とお願いし、見せてもらったところ――先方は、ふたつ後ろの同番号だった。
こちらはBであちらはD、確かに似てる、と言えなくもない。そして、今回鑑賞したスクリーン3は、昨年から1列間引いて営業しているため、たとえば先方が購入時に“前から2列目”と認識していたら、実際には残ったままの列を使われていると錯覚してしまうかも知れない。
考えてみれば理解は出来る、出来るんだけれど、引っかかるのは、その方が「失礼」のひと言もなく去ってしまったことです。
誤解する要因はあったとはいえ、券面と座席番号を確認すれば解ることで、こっちとしては濡れ衣を被せられていた感覚が残る。ほんとに、たった一言、口にしてくれるだけで良かったのだけれど。
もしかしたら気まずくて小声で言ったから聞こえなかったのかな、と想像しつつも、どーにもモヤモヤは残るのでした。
鑑賞後は、先日も訪れた丸亀製麺へ。現在、並と同料金で大が食べられるキャンペーンを催しているそうなので、このあいだ美味しかった明太玉子あんかけを大でいただいてきました。
そもそもお昼時は混雑しがちなのに、キャンペーンということもあってか、お店の外にも列が出来ている状態。
システムの都合で、並んでいると他のひとの注文が聞こえてくる。何気なく聞いていると、だんだん不安になってきた。
明太玉子あんかけ、私以外、頼んでないような……。
どうも、かけとか玉子あんかけだけ、とか、けっこうシンブルに頼む人が多い。もしかしたら、丸亀製麺のもうひとつの売りである天ぷらを食べるために、あえてうどんはかけとかにしている人の方が多いのかも知れません。私はあんまり天ぷらは食べず、うどんのメニューで楽しむ方なので、うっかり周りを気にすると、ちょっと寂しい思いをするらしい。
……いいもん。私は私だもん。



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