始まりは静かなもんです。[レンタルDVD鑑賞日記その935]

心霊曼邪羅12(Amazon.co.jp商品ページにリンク)

 3月8日に、2025年7月リリースの『ほんとにあった!呪いのビデオ111』を鑑賞。カップルが夜の公園で奇妙な人物を発見したことを契機に見舞われた起用不《不審者》、父の遺品に紛れていた異様な映像《リプレイ》、不動産業の男性がある物件を訪ねて襲われた怪異から始まる災厄の連鎖を追った連作第1回《黙示録 前編》前後編など、全篇を収録。
 ……やっと、やっと、抜けた穴が埋められました。なんでよりによって連作第1回の入っている巻がいちばん最後になるのか。順番通りに来ない句険のある配列にしていた私が悪いんだけど。第1回を観たの5ヶ月前だよ。正直、先に観た3部作の顛末ちゃんと覚えてねえよ!
 連作としては本当に前振りで、のっけから奇妙な事実が浮上するものの、連作のその後の展開を観たあとだとあんまし惹かれません……いやもう、本当に、悪いのは私よ。これは「出来が悪い」と言ってるわけじゃないのよ。
 故に単発作品を中心に言及しますが……とにかく、安心感が凄い。他の怪奇ドキュメンタリーにあるような、そもそもの状況が不自然、とか展開があり得ない、というツッコミをしなくていいのが嬉しい。当たり前のことなんだけど、それすら出来てない作品が多くてねえ……。
 実のところ、捉えられた怪異自体は、『ほん呪』旧作で似たようなのを観たな、というものが多い。《不審者》のクライマックス、《リプレイ》の観ている側にも影響しそうな不気味な法則性、《砂丘》の日常の忽然と異物が紛れ込む展開とか、ファンには概ね既視感がある。
 しかし、展開が自然だし、ホラーとして巧い。いずれも、発見された経緯は明確だけど、何故そんなことが起きたのかは不明です。いちおう関係者に取材したり、調査したような表現はあるけれど、基本的には辿り着けない。けれど、簡単に辿り着けないのが普通ですし、源泉が不明瞭だから尚更怖い。簡単に事故とか怨念とか言うよりずっといい。
 このシリーズだけ例外的に、巻数順に出荷される設定にして、リストのトップに置き、ひたすら出荷されるのを待ち、ようやく連作第1回を観たわけですが……連作に関して言えば、そこまで必死になるまでもなかった、という気がします。いや、出来が悪い、というのではなく、覚えている範囲では、112巻、113巻の粗筋で充分に補えていたからです。
 しかしそのぶん、単発作品で、怪奇ドキュメンタリーの面白さ、怖さを素直に堪能できました。たま~に微妙な出来になったりしますが、やっぱりこのシリーズは平均点が高い。

コメント

タイトルとURLをコピーしました