4月16日に、2026年3月リリースの『心霊闇動画97』を鑑賞。ダンスをやっている友人に頼まれて始めたTikTok用動画の撮影で異変が記録されてしまう《ダンス動画》、子供が自転車の練習をしているときに撮影された異様な映像と、繋がるかも知れないエピソード《手が切れる》、広い一軒家を社屋にした撮影スタジオでの不可解な記録《ブライダルスタジオ》など、全6篇を収録。
相も変わらず低レベル安定。それはそれで安心感がある、とは言えます。低めにハードルを設定しておけば、まあそのくらいの満足は得られるわけですし……それでいいのか?
ひとつ違うのは、かつては毎回どこかに登場した演出補・尾崎が顔を見せなくなったことでしょうか。ただこれは、出番がなくなっても仕方がない、とは思います。投稿映像のまつわる情報を、演出補が単独で画面に登場して読み上げたり解説したりしていましたが、かなり早い時期からやっているのに、どーにも喋り方がこなれない。それが味、という理解の仕方もあるでしょうけれど、そもそもこのシリーズはこうしたパートが蛇足だったり整理不足だったりする傾向にあり、その拙さを象徴してしまっていて、個人的には見苦しいと感じてました。
……が、尾崎演出補の出番が減ったところで、拙さは変わらず。映像を観れば解ることを、わざわざインタビューの形で投稿者に喋らせたり、現地取材で掘り下げるべき内容でも、関係者へのインタビューだけで済ませていたり、映像と繋がるのかも解らない話で、映像自体の物足りなさを補おうとしたり……補うのは手法としてアリだ、と私は考えているものの、こうも無駄が多いと気になります。
巻末のちょっと長めのエピソードは、舞台となるブライダルスタジオについて、現地を訪ねたり資料を提示したりすれば更に説得力が出るだろうに、これも投稿者や過去の関係者へのインタビューだけで済ませていて、投稿映像だけでは伝わらない異様さ、がどうも実感として伝わってこない。観る側の想像力に委ねる、なんてのは、はなからフィクション前提の作品だから許されるのであって、ドキュメンタリーの体裁を取っているんだから、もっと“取材している”様子を窺わせなきゃリアリティは出ないぞ。……まあ、悪い推理をしてしまうと、一軒家を用いたブライダルスタジオなんかなくて、借りられたロフト付きの部屋だけで怪異映像を撮影しなければならない、となったときに、設定だけ上乗せしたので、スタジオの実景もデータも作れなかった、というところだとは思うのですが。
リリースのペースが速い、ということだけが売り、という状況は変わらないし、たぶん変えるつもりもないのでしょう……まあいいけど。
応接間にするならリビングのほうがいいと思う。[レンタルDVD鑑賞日記その940]
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