捜し求めていたシーンとの邂逅。

 プログラム切替直後の月曜日は午前十時の映画祭8を観に行く日なのです。

 このところ映画館への移動もバイクがメインになりつつありましたが、今日訪れるTOHOシネマズ日本橋周辺ではバイクを駐めるところを探したことがない。仮にあったところで、日本橋は私にとっては近場ゆえ電車で移動したほうが安いでしょうし、それどころか移動に要する時間は恐らく自転車を利用した場合とそんなに変わらなくなる可能性がある。何より、さすがにちょっと運動不足に思えてきたので、今日は当然のように自転車にて移動。

 今コマの作品は、フランソワ・トリュフォー監督1962年の作品、奇妙な三角関係を描いた詩的なロマンス突然炎のごとく』(ヘラルド初公開時配給)。実はトリュフォー初体験。

 序盤は如何にもクラシックなフランス映画の趣。佇まいは秀逸ですけど、ちょっと眠くなる。ただ、描写の奥行きはありますし、何より終盤の展開のインパクトが凄い。味わい深い名品でした。

 しかしこの作品、個人的には捜し求めていた1本でもあった。ポイントはふたつ。まずひとつは、主人公であるジュールとジム、そしてカトリーヌが初めて出逢って間もなく、歩道橋で競走するシーン。ここは午前十時の映画祭8の予告篇に使われていて、どの映画に登場するのか、ずっと気になっていたくだりでした。そしてもうひとつはこのあとのシーン。ラヴシーンの背後で、虫らしき影が動いているカットがそのまま使われてしまっているのですが、これはそのまま『アメリ』のなかで引用されていた場面なのです。4月、久々に劇場で『アメリ』を観たとき、この場面が含まれた作品も選ばれてるんじゃなかろーか、と思ってたんですが、案の定出てきた。こういうところ気が利いてます。本篇の出来映えもさることながら、このふたつのシーンが本篇に含まれていたことが解ったので非常に満足。

 鑑賞後は、途中のTSUTAYAに立ち寄ってレンタル――しようと思ったんですがめぼしいものがなくて手ブラで離脱、コンビニで昼食を買って帰宅。出先で食べたい心境ではなかったの。

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