やっぱり、少しでも公式に近い音源がいいよ。

 ちょっと理由があって、久々にピーター・ポール&マリーを聴きたくなったのです。
 確かうちにはCDがあったから、iTunesに取り込んであるはずだ、と思い、探してみた――が、ない。決してそこまで好きだったわけではなく、どちらかと言えば、フォークソングの基礎知識的に聴いていた部分がありましたから、取り込まなかったのかも知れない。
 あちこちに仕舞ってあるCDを漁って取り込むのも面倒なので、いっそ借りてしまったほうが早い、と月額レンタルに比較的最近リリースされたベスト盤を、リストのトップ近くに入れておきました。で、本日届いたので、さっそく取り込みの上、聴いてみた。
 …………なんか、記憶より、すごくいいんですが。
 昔に比べて耳が肥え、知識も増して、聴き方が解ってきた、というのもあるのでしょう。ただ、いちばん大きいのは、音がクリアになっていることだと思う。
 3人の歌声もギターの伴奏も、はっきりと聴き取れる。繊細で緻密なハーモニーと、最小限だけど膨らみのあるギター演奏が美しく心地よい。
 恐らく、リマスタリングは実施されている。フォークのジャンルでは重要なアーティストですから、時代に応じた更新は随時行われているはず。
 ただ、私の受けた印象がここまで違うのは、私が聴いていたのがたぶん、正規の音源ではなかったから、というのが大きい気がしてます。
 最近は少なくなっていそうですが、以前は人気のアーティストのベスト盤のようなものが勝手にまとめられ、ホームセンターやサービスエリアの売店にて廉価で売られていた。たぶんカーオーディオが発達し始めたカセットテープ全盛期ぐらいから、こういう種類の“海賊盤”が多く出回ったのでしょう。
 こういう音源は、他の媒体から得たものをまとめている、と推測されますが、その過程で質は落ちる。実際、私はビートルズなんかもこういうCDで聴いていた覚えがあって、のちにリリースされたリマスター版をラジオやCDで聴いたとき、音の粒立ちっぷりに驚きました――もっとも、ビートルズは特にこのあたり、偏執的にリマスターが実施されてますから、他のアーティストよりも違いは極端だったと思われますけど。でも、PPM1もリリース当時はモノラルだったはずなのに、今回借りたベスト盤はきちんとステレオになっているので、かなりしっかりとしたリマスタリングを実施してると思う。
 今回のは、だいたい聴いたことがある曲ばかりなのですが、音質の良さのお陰もあってか、やけに新鮮な気分で聴いてます。やっぱり、じっくり聴くなら公式版だなー……っていうか、権利についてそれなりに知識を蓄えたいまでは、海賊盤に今更手は出せないけど。

 ……もちろん、買って聴くのがいちばんいいんだけど、それはまた後日、改めて。

  1. ピーター・ポール&マリーの略称。[]

コメント

タイトルとURLをコピーしました