シネマライズでハシゴ。

 やりたくても意外と出来ないのが、1館で2スクリーン持っている劇場でのハシゴ。尺が違うので必然的に開始・終了時刻が噛み合わないことが多くなるのと、窓口の混雑を緩和するため初回の時間をずらしたりする関係で、一所懸命捜してみても、うまくハシゴ出来るスケジュールはなかなか見つからなかったりします。だから、観たい映画がふたつ同時にかかっている劇場でこういうスケジュールを発見すると、私はみょーに足を運びたくなる。今週、ちょうどそういうスケジュールを渋谷のシネマライズに見つめ、しかも片一方が今週いっぱいで終了と気づいたので、夕方から鑑賞してきました。

 1本目は、今年度アカデミー賞主演男優賞オリジナル脚本賞の2冠に輝いた、アメリカで初めて同性愛者として公職に就き、差別的法案を阻止した人物ハーヴィー・ミルクの足跡を描いたミルク』(Pix Inc.・配給)。淡々としていますが目の離せない、味わい甲斐のあるドラマでした。ショーン・ペンもそろそろ凄い領域に差しかかってきた気がします。

 もう1本は、『SAW』シリーズ化の貢献者ダーリン・リン・バウズマン監督作品、近未来を舞台にグロテスクなモチーフを連ねたロック・ミュージカル映画REPO! レポ』(XANADEUX・配給)。緩急の付け方に失敗して少々平板な印象、モチーフ一つ一つも荒削りでしたが、不思議な魅力のある作品です。どーいう層なら楽しんでくれるのかいまいち解りませんけれど、予告編を観て「たのしそー」と思った方は、とりあえず今週中にシネマライズへ走りましょう。

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