レンタルDVD鑑賞日記その434。

  • 『ネットから削除された禁断動画 Not Found16』(アムモ98)

 お馴染みのシリーズ、昨年秋にリリースされた第16巻です。

 冒頭は鮮血の現場、それから奇妙な出来事を記録した映像を採り上げる……という流れはほぼ固まっているんですが、長く続いたシリーズはそれ故に、決まり切った流れをひねって新しい展開を生み出したり、普通ならあり得ない切り口でエピソードを構築することも出来る。そういう類のエピソードが複数含まれている、という点では意欲的な作り、とも言える。

 ただ問題は、杉本演出補が熱心に採り上げようとした、というネットでの噂話をベースにしたエピソードです。いわゆる“小さいおじさん”の映像を巡る話で、ポイントは目撃した女性が「撮影したけど消してしまった」と言っていること。うさんくさい話ではありますが、オカルトや怪談に通じている方ならご存じの通り、“小さいおじさん”はいっときかなり各所で体験者が現れた、実は偏在的な伝説でもある。杉本演出補も挙げてましたが、いわゆるおとぎ話の“小人”にも通じる体験でもあって、本当に目撃したか撮影出来たか、はさておき、話を聞いて調査してみる価値はあるのです。ある程度オカルトを囓っていればそんなことは解る。

 なのに、このくだりでの古賀Dの無知、いい加減な言動はどうしたことか。このシリーズでも繰り返しオカルトに接しているくせに呆れるくらい何も知らない。そしてどーしてその馬鹿さ加減を1エピソードまるまる見せられなきゃならんのだ。例え一連の展開が脚本に沿った小芝居だったとしても、視聴者を舐めすぎてる。

 シリーズ自体は継続して観ますが、たぶん古賀Dをずーっと馬鹿にしたまま観続けると思います。

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