ほんとに、シネマイレージからTOHO ONEにサービスがリニューアルされて以来、個人的に、ポイントが貯まりやすくて助かってます。なにせ、障害者料金だと、ポイント鑑賞も通常の半分で済むし、飲食やグッズの購入でも加算されるので、以前はポイント鑑賞までに6本観なければいけなかったのに、多くても4本、下手をすると3本鑑賞したら貯まってしまうのです。基本、ドリンクとパンフレットを買っているので、それが反映されているからこそですが、本当に助かる。
もともと今日あたり、意地でも1本観ておきたかったところへ、ちょうど一昨日の『カプリコン・1』鑑賞のタイミングで綺麗にポイントが貯まったので、すぐさま今日のチケットと交換。
ちょい朝早めなので、自らに“起きろよ”“ちゃんと、起きろよ”と心で命じて寝ると、基本的には起きられる。そもそもすんなり眠らなかったので、理想よりは遅れましたが、充分間に合う頃合いには起きられました。
というわけで、TOHOシネマズ上野にて鑑賞したのは、『近畿地方のある場所について』で鮮烈なデビューを遂げた背筋の、一風変わった形態で刊行された短篇小説を、本邦ホラー界のトップランナー・清水崇監督が映画化、“呪いの木”に胆試しに向かった若者たちを襲う怪異を描いたホラー『口に関するアンケート』(松竹配給)。
なにせ読みやすい本だったので、原作は買ってすぐに読んだ覚えがありますが、それ故に細かいことは忘れてたりする。だからわりと新鮮な気分で鑑賞しました。いちおう、これを書く前に、わりと手の届くところにあった原作も軽く目を通しておさらいをした。
如何せん、ホラー映画というのは悪評に傾きがちです。怖さなんていうのは人それぞれで、映像がシンプルに怖い、というのでなければ口コミに悪い点をつけてしまう人も少なくなく、この作品もネットでちらっと見える点数は低い。
でも、私はかなり高く評価する。っていうか、私が観た清水崇監督作品では、トップクラスにいい出来だと思います。
原作のフェイク・ドキュメンタリー的な持ち味はちょっと消されてしまってますが、あれをそのまま映像化したら、そもそも映像として淡泊になってしまいますし、尺も短いので致し方ない。しかし、その惜しさを補ってなお、映像にするための脚色として大変優秀だと思う。
ポイントは、インタビューという趣向を、語り手を大写しにすることで表現すると共に、原作にはない“外枠”で本来の“音声ファイル”という要素もきちんと取り込んだ。そのうえで、それぞれの趣向ならではの怖さを盛り込んでます。
そして、原作の核となるアイディアを、“外枠”部分を活かして、あえて露骨に表現したのも巧い。原作の手法が好きだった人には不満かも知れませんが、ホラー映画は伝わりづらくてもいけないので、これは正解だと思う。何より、こうすることで、観終わったあと、振り返ったときに“怖い”と感じるシーンが増えるのも絶妙。
映画ならではの恐怖の演出に、露骨なくらい『呪怨』を思い出させる趣向が採り入れられているのに、初期から観ている者はニヤニヤしてしまいましたが、表現は洗練されていて、寒気を覚えます。
原作のアイディアを映画として昇華させ、より活きるように脚色し、しっかりと監督の本来の技術も組み込んだ、本当にホラー映画として満足度の高い出来。私はほんとに評価します。
ところで今回、スクリーンに入って、一瞬、ぞわっとしました。
誰も座ってませんでした。
しかし、座席に飲み物だけ置いて用足しに出て戻ってみると、3人ほど確認出来て、ほっと一安心。それでもキャパから考えると少な過ぎではありますが、平日の朝いちばんの上映、しかも翌日に封切り作品が控えている木曜日なら、客が少ないのは仕方ない。
ぶっちゃけ私は、ひとりで独占する贅沢さより、ひとりのために上映させている罪悪感を覚えてしまうタチなので、他に3人でも、観ている人がいると安心します。……ホラー映画で観客ちょうど4人かよ、とは思ったが。
鑑賞後、末広町方面まで歩いていって、いつの間にかその近くに出来ていたつじ田神田末広町店でテイクアウトをして家で食べよう、と思っていました。
が、劇場を出てきたら、やっぱし蒸し暑い。ドリンクバーで飲み物を補充して、途中に水分補給も出来るようにしてきたとはいえ、これではまだ風邪の完治していない身体がまたへたる、と思い、まっすぐ家に帰ることに。
先日、ご近所の方から生麺を色々と頂戴していて、その中にラーメンが入っていたから、もし買わずに帰るなら母がそれを作ってくれる、と言っていた。なので、帰りの電車で既に口はラーメンになっていたのですが――調理前になって、同封されていたのが、冷やし中華のタレだと判明しました。
別に冷やし中華もイヤじゃないし、美味しかったんですが、すっかりラーメンの口になっていたため、微妙にモヤモヤしています。麺そのものはラーメンと一緒なので、スープを別に調達してくればラーメンに出来なくもなかったはずですが、タレは余るし……けどなー……。



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