依然としてバタバタしているのには変わりありません、が、若干、精神的には落ち着いてきました。
だから、というのもありますが、今月はとにかく観たい映画が多い。特に来週なんか、私にとってはマスト、というのが3本一気に封切られる。どのみちそちらは、ぜんぶ初日に片付けるつもりはないんですが、現時点で観ておきたい作品は押さえていくしかない。
そして本日は、その中でも特に注目すべき作品が封切られる。どーしても先送りにしたくない、なおかつ、絶対にラージフォーマットで鑑賞したい1本だったので、久々に初日から出かけることにしました。
いつもより早く目覚めてみれば生憎の空模様。しかし最近はほぼほぼ電車移動なのであんまり気にしません。気になるのは、朝早めだからなのか、ピークにしても少々混雑が激しいことです……潰されるかと思った。
TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞した今日の作品は、クリストファー・ノーラン監督最新作、ホメロスの叙事詩が綴った、英雄となった王の苦難に満ちた期間の旅を重厚に描き出した『オデュッセイア(2026・字幕・IMAX with Laser)』(Bitters End×ユニバーサル映画配給)。
ああ、やっぱし初日に観てよかった。これは久々にお目にかかる、堂々たるスペクタクル大作です。
ノーラン作品ではついつい期待しがちな衝撃的な仕掛けや、企み抜いたプロットがあるわけではない。いわゆる“トロイの木馬作戦”の一部から物語を始め、勝利の末、長い家路に就いたオデュッセウスと、不在のあいだに青年へと成長した息子テレマコス双方の視点から、帰還までの苦難の日々を描き出す。そこからは基本、神話をなぞりつつ、現代的な解釈を加えてストレートに綴るだけです。
しかし、随所で繰り広げられるドラマ、リアルながら現実を超越した映像の迫力が凄まじい。神々の存在に近かった人々が経験する、人智では抗いようのない存在と、運命の過酷さに追いつめられるオデュッセウスの旅路に、目を釘付けにされてしまう。
叙事詩をそのまま映像にすれば釈然としない点のある物語なのですが、本篇はそのモチーフの中に、現代にも通じる思索と苦悩を織り込み、説得力とカタルシスのあるドラマに昇華させています。終盤に描かれるオデュッセウスの本当の想い、壮絶な戦いと、派手ではないけれど胸に響くラスト。
アイディア以上に、技術と工夫によって極めて高いレベルで描き出された神話の世界に没入する体験を味わう極上の約3時間。実は今日、午前中はお腹の具合が悪く、ちょうど半分くらいでいちど、5分くらい離脱してしまったのですが、なかなか立ち上がりづらいくらいに牽引力は凄まじかった。巧いこと、抜けても問題なく戻れるタイミングで離脱出来たようですが、それでももういちど味わうためにあえてラージフォーマットで再鑑賞してもいい、と思えるほどの傑作。今のところ本年度ベスト級。
……それにしても、リドリー・スコット監督の『The Martian』に『オデッセイ』と邦題をつけた人たちは反省して欲しい。まさか同じ主演俳優で、語源となった伝説を映画化する、なんて企画が実現するなんて想像はしてなかっただろうけど、にしても、はじめから原作邦題『火星の人』とか、そっちに寄せた邦題をつけてくれたら、こんがらかりそうな事態にならなかったものを。
鑑賞後はまず、日比谷駅の近くにあるセブンイレブンへ……本当にウマ辛味噌ラーメンを探しに来てしまった。
ここにも、なかった。
立地は一級でも、ここは店舗面積がそれほど広くない。陳列棚も狭めで、お弁当類の品揃えも、きのう探しに訪れたどの店よりも少なかったかも知れません。まあ、仕方ない。
結局今回も、有楽町駅近くの丸亀製麺へ。最近発売された、豚つけ汁うどんの旨辛つけ汁をいただきました。濃厚魚介よりもこっちのほうが私好み、という気がしたのです。
美味しかった……けど、このつけ汁なら、普通に中華麺のほうが合いそう。丸亀製麺で食べるなら、釜揚げうどんや明太クリームうどんのほうがいい気がします。つけ汁うどんは3玉まで同料金なので、いっぱい食べたい人にはいいんでしょうけれど、基本、食の細い私には、量は必要ないのです。

TOHOシネマズ日比谷、コンセッション右側の壁面に飾られた『オデュッセイア(2026)』大型タペストリー……らしきもの。


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