生活リズムの変更により、しばらくのあいだ、映画鑑賞は土曜日をメインにすることになります。
とはいえ観たい映画は多い。これまでのように1日1本だと、土曜日のみでは追いつきません。が、土・日と連続で出かけるのは疲れる。そこで、土曜日はなるべく、ハシゴを前提にしよう、と思ったのです。
というわけで、10月最初の土曜日は、3本立てにしてみることにしました……チケット押さえてから、体力が保つか不安になったけど、行くしかない。
行き先は日比谷、最初の劇場はTOHOシネマズシャンテです。東京はどうやら記録的な雨続きが終わり……とは言い条、スッキリしない曇り空ですが、それでも雨の気配がないだけ幸せ。
久々の3本立てリレー1本目は午前十時の映画祭16上映作品、黒澤明監督×三船敏郎主演による時代劇の傑作、ふたつの帳場の対立で荒れる宿場町に現れた浪人の活躍を描く『用心棒』(東宝初公開時配給)。
鑑賞するのは2回目だったか、最初に観たときは「好みだけなら『七人の侍』より上」と感じたのですが、その評価は今回も覆りません。質としても厚みとしても『七人の侍』の方が確実に上、でも娯楽映画としてこっちのほうが楽しめる、という人は少なくないと思う。
考え方はほぼ西部劇、しかし安易に対決だけで描くのではなく、目的の定かでない浪人が宿場町に現れ、荒れ果てた実態を目の当たりにする。「金が稼げそうだ」と嘯くと、実力を誇示し、二つの帳場の面々を翻弄していく。
浪人・桑畑三十郎の当初の目的は不明ですし、序盤はかなり韜晦してますが、やがてその行動理念が見えてくるとワクワクしてくる。しかしそこに、向こう見ずな切れ者を投入してきて、にわかに紛糾する。決してすべて三十郎の思惑通りにならないから面白い。
あちこちにちりばめられたユーモアでくすぐりつつも、細かな行動に伏線があって、それがいずれしっかりと昇華する。この爽快感が堪りません。
教訓じみたものもなく、娯楽として素直に楽しめる。わりと暴力的な描写もあるのに、苦手な人でもたぶんあんまり気にならない絶妙な匙加減も秀逸――まあ、この辺は私には断言しかねるんですが、何にせよ名作。牽引力豊かで、いい感じに肩の凝らない作品なので、3本立てというなかなか気力を消耗する計画の1本目としても相応しかった。
このあと、2本目までの少し長めの空き時間を利用して、久々にラーメンで新メニューを堪能してきました。それから2本目、3本目を立て続けに鑑賞して――と続きますが、ぜんぶひとつの記事にまとめると長引くし、何より、しばらくネタの仕込みがどこまで出来るか不安な状況なので、分割して順々にアップしようと思います。続きは明日以降。

TOHOシネマズシャンテ、階段踊り場の壁面に掲示された、『用心棒(1961)』上映当時の午前十時の映画祭16案内ポスター。



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