レンタルDVD鑑賞日記その20。

 最近ほんとーにこのシリーズが大好きで。まだ何枚か宿題が残ってるんですが、それをほっぽらかしてとっとと鑑賞してしまいました。

 第3話『多すぎる病名』は、咳の症状から始まって免疫不全にまでなってしまった青年の話。最後までヤキモキさせながらも結論は至ってシンプル、このあたりが本当にミステリ的です。今回はウィルソン医師の「お前も1回ぐらい間違えてくれればいいのに」という台詞や、キャメロン医師の性的なものに対する嫌悪感など、少しだけ人物像を掘り下げていっている点でも興味深い1話でした。ちなみに第1話に続いて、シリーズの中心人物であるブライアン・シンガー監督&デヴィッド・ショア脚本という布陣の作品です。

 第4話『院内感染』は新生児が複数同時に、異なった種類の感染症らしきものを発症させ、ハウス医師が院内感染を疑うという話。原因が特定できないため、同時に発症した6人の新生児に別々の抗生物質を投与する、つまり効かなかった赤子を犠牲にしてでも残りを救う、という、かなりシビアな状況が描かれてます。血も涙もない、かのように見えますが、実のところハウスという男は、患者の気持ちを解すのも患者のために泣いてくれる人間も別にいる、と解っているから自分は冷淡な悪人になることに徹している節がある。そういう、自分の役柄を貫くあたりもけっこう名探偵の血筋を感じさせるのです。こちらも肝心の感染源は最後の最後まで不明のままなのですが、ようやく解き明かされるそれもちゃんと伏線が張ってあるのが憎い。

 ちなみにこの巻に収録された2話は、意図したのか解りませんが、ある要素で共通しています。どっちもそこから掘り下げていないのが意味深。

コメント

タイトルとURLをコピーしました