『ばけばけ』感想&うんちく日誌、その22。(放送第41回~第45回)

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 トキに恋のライバル現る、の週……というか、感情を煽る相手が現れて、ようやくトキが自身のヘブンに対する想いに少し気づく、というくだり。
 私の知る限り、知事の娘でなくとも、異国人であったヘルン先生に懸想する女性が松江にいた、という話はなかったはずですが、ドラマ作りとしては正しい構成だと思う。現実の小泉セツとヘルン先生が親しくなるきっかけというのはもう一段階あとの出来事なのですが、一般的に知られているのはハーンからの認識で、セツ側の意識の変化を窺う材料は乏しいですから、脚色としては充分にあり。
 それ故、ドラマとしては先週に続いて、コメディ色が強かった。とりわけ、キャスティング的には高石あかり、トミー・バストウに次ぐ立ち位置になっている吉沢亮演じる錦織とトキの、ヘブンやリヨを挟んでのやり取りは秀逸でした。
 毎年のように松江を訪ねている者として「おお」と声が漏れたのは本日放送の臺45回、ヘブンとリヨの“ランデヴー”で赴いた松江城山稲荷神社が、ちゃんと実地で撮影されていたことです。
 ただ、実在のハーンがお気に入りだったという狐の象は出てきてません。恐らくそれは、そのあたりから参拝者が置いていった狐の置物とか小さなフィギュアがあって、撤去することが出来なかったからだと思う。いちおう気持ちの入っているものを外す訳にはいかないから、無難な一画で済ませたのではなかろうか。聖地巡礼される方は、奥のお堂まで参拝してください。
 来週もまた何らかの波乱がありそうですが、それ以上に、いよいよトキとヘブンの関係がぐっと近づきそうな予感。フィクション部分でドラマとして丁寧に補強しているため、まだやきもきさせられそうですが、それもまた楽しみです。

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