『ばけばけ』感想&うんちく日誌、その38。(スピンオフ放送第3回・第4回)

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 大将の十太が留守の中、女将のツルさんがギックリ腰になり、女中のツルが女将として対応せざるを得なくなる、という往年の国産コメディで散々観ましたよ、というシチュエーションで展開したスピンオフ後半戦は……正直、最初は共感性羞恥が辛かった。張り切るのはいいけど、出来ない料理を出来ると言い張った挙句にそれは駄目でしょ……。
 時季外れで暇だから、と責任を委ねられたところへ、トキとヘブンのみならず、謎の客が現れ、ちょっとした緊張状態になるのもありがちな展開。しかし、この“あるある”な成り行きの中に、伏線も活かした笑いをちりばめているので、とても快く楽しめます。謎のアイテムは勿論のこと、ツルのギックリ腰も、決してフリのためだけに終わらせないのがいい。
 締めくくりもまた非現実的にユーモラスですが、ここまで徹底していれば自然でもある。スピンオフ前半と同様、作品の世界観と雰囲気をしっかりと踏襲して、“もう少し”をとてもいい匙加減で見せてくれたと思います。

 第3回・第4回共に放送後半は、スピンオフでメインに採り上げられたサワ役の円井わん、庄田役の濱正悟、ウメ役の野内まるによるトーク。
 メインではないけれどそれぞれに愛されたキャラクター3人についての印象や、撮影の雰囲気について語っているのですが、それぞれ単独でインタビューを受けていた高石あかりやトミー・バストウと違い、記憶やイメージをすりあわせていくことで、より現場の雰囲気を明瞭に感じられます。
 だから、3人がそれぞれの演じた役に愛着を抱いていることが伝わりますし、その撮影現場の雰囲気の良さも濃厚に感じる。終盤で「寂しい」という言葉が出るのは、本篇終了後に、夜遅くのスピンオフまでわざわざ観ている視聴者とも共鳴しているようです。
 ……いや、本当にこれで終わりかと思うと、寂しいものがあります。現実における神戸のくだりや、東京移住最初の頃を端折りつつも、大事なところをくっきり丁寧に際立てながら、大筋では松野&雨清水家の温かさ、そして周囲の人々との平穏だけど楽しい生活を描いていたからこその心地よさであり、それが終わってしまうことが、惜しくなってしまうのです。
 放送が終わったら、録画した本篇と、俳優陣が出演した『あさイチ』プレミアムトークや各種特番を、なるべく本篇の余韻を殺さない形で整理してディスクにダビングして、元データは削除する、という手順を踏むべきなんですけど……それすら名残惜しい。もう一周くらいしておくかな……?

 ……と、すっかり締めくくりのような雰囲気出してますが、この感想はあともういっかい続けます。とりあえず思い残しは減らしておく。

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