吸血鬼も大変なんだよ。

 外出する理由が減ったことで、当然のようにバイクを動かす理由も減ってる、というか、ほぼ動かさなくなっている。さすがにバイクにもあんまりいい状況ではないので、今日は朝方、行き先を設けず、ただただ意味もなくその辺を走り回ってきました。走っている限りは基本、誰とも接触しないしね。
 たまには高速に乗って、昼食までに帰れる範囲で遠出してみようか、とも思ったのですが、ふだん使っていないので、うっかり遠出しすぎて帰るのが遅くなっては困る。思案しつつウロウロし、けっきょくは10地ちょっと過ぎたくらいには家に戻ってしまった。
 微妙に時間が余ったので、きょうはしないつもりだった映画鑑賞に充てることにしました。NETFLIXにて選んだのは、『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ監督の出世作、ニュージーランドで共同生活を送るヴァンパイアたちの“生活”をドキュメンタリー・スタイルで描いたホラーコメディ『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(松竹初公開時配給)。前々から気になってたのもありますが、85分という極めて手頃な尺もあってチョイス。
 これがまた無茶苦茶面白かった。設定を現代的に洗練させたり、アップデートすることなく、もともと語り継がれていたとおりの生態のまんま現代で暮らすとどうなるか? というシミュレーションを大真面目にやることでコメディとして成立させている。生まれた時代の違いによる価値観の食い違い、家に入るときの制約などに起因する生きづらさ、そして昔ながらの吸血鬼であればこそ起きえるトラブルの数々。一般的な伝承のなかでの怖さやスタイリッシュさとは一線を画す、彼らのしょーもない生き様が観ていて楽しくて仕方ありません。タイカ・ワイティティ監督は本篇をきっかけに『マイティ・ソー バトルロイヤル』の監督に大抜擢、そして今年頭にアカデミー賞脚色賞にも輝いた『ジョジョ・ラビット』に繋がる活躍に至ったのですが、それも納得。

 ……そういえばまだ『マイティ・ソー バトルロイヤル』自体は観てなかったな。先行する『スパイダーマン:ホームカミング』と『ブラックパンサー』の復習と感想書きを済ませてから臨む予定なので、もうちょっとかかります。
 その次の『インフィニティ・ウォー』まで仕上げたら、そこから先はもう感想の本文は仕上がってるので、5日ぐらい連続でアップ出来るんですけど、果たしていつになるのか――いや、この感じなら、今月中にも辿り着くことは出来るか?

コメント

  1. […] 原題:“What We Do In The Shadows” / 監督&脚本:ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ  […]

タイトルとURLをコピーしました