午前十時の映画祭11、遂に開幕。

TOHOシネマズ日本橋、ロビー横手の通路壁面に掲示された『午前十時の映画祭11』作品案内ポスター。

 この日を1年近く待ち焦がれてました。採算面の問題により2019年度の第10回でいったん幕を引く、と発表していましたが、多くの声によって復活が決定。前回から1年の猶予のあいだに、料金体系の見直し、午前中の開映を基本としつつスケジュールは各劇場に委ねる、など柔軟な対策を施しましたが、基本は2週間に1本、選び抜かれた作品を上映するスタンスは変わらず。4年目からずっとコンプリートしつづけ、公式サイトの《金の殿堂》に名前を載せていただいている者としては、今回も全作制覇を目指すしかありません。

 私の生活スケジュールの都合で、近年は火曜日に観に行くのが恒例になってましたが、せっかくの復活なので早く鑑賞したい。というわけで今回は特別に、土曜日に足を運ぶことに。
 上野でやってくれれば個人的にはなお良かったんですがさすがにそううまくは運ばない。今期もまた、TOHOシネマズ日本橋をメインに拾っていきます。晴れてれば自転車でも余裕ですし、雨が降っても自宅から最寄り駅まで辿りつけばそのあと濡れずに到着できるのもちょうどいい。
 非常事態宣言が解除された影響か、土曜日とはいえ久々にかなり混み合っている感じ。余裕を持って早めに現地入りしたのですが、正直、人が多すぎて落ち着きませんでした……やっぱり、基本は平日に来る方が私は好き。
 復活1本目の作品は、観光地となったアルカトラズ刑務所を要塞に政府を脅迫する一味に、過去を秘めた囚人と現場経験のないFBI化学者が挑む『ザ・ロック』(BUENA VISTA INTERNATIONAL(JAPAN)初公開時配給)
 復活第1弾が、今となっては大味なハリウッド大作の代名詞みたいな印象のあるジェリー・ブラッカイマー製作とマイケル・ベイ監督のタッグ……なんだけど、本篇は驚くくらいよく出来てる。やっぱり大味なところはあるんですが、スパイ映画、戦争映画、脱獄ものなどの要素を贅沢に盛り込んで、最初から最後まで見せ場に事欠かず、いっさい退屈させない。現場経験のないFBI職員のしばしば間の抜けた奮闘ぶりに、いつ裏切るかも解らない囚人の醸し出す緊張感が、冒険を通して絆に変わっていく様の熱さもたまりません。
 何せ昨年春以降、コロナ禍でアメリカの映画館があらかた経営困難に陥り、大規模な興収が得られないとペイしない大作が公開延期を繰り返しているため、まさにこーいう作品に飢えていたところでした。あえてこれを1巡目に持ってきてくれた選考委員の皆様に感謝。

 きょうの昼食は久々にカラシビ味噌らー麺を食べたい、と思い、自転車を出して、神田駅近くの店舗まで向かいましたが――想像以上に列が長い。映画が終わったのが13時近く、これで列に並んでたらたぶん気を失う。やむなく少し足を伸ばし、つじ田 味噌の章へ。つじ田 御茶ノ水店のほうは相変わらず行列が出来てますが、味噌の章のほうは少し昼食時をずらすとわりあいスムーズに入店出来る。お陰で空腹に苛まれる前に食事にありつけました。
 ……しかし、本当にカラシビ味噌らー麺を食べる気満々で出かけてきたもので、なんか心残りがある。まあ、今年度はこのあと、2週に一度は日本橋界隈に行くわけなので、そのうち好機に恵まれることでしょう。或いは1回ぐらい並ぶ覚悟を決めるか。

コメント

  1. […] 原題:“The Rock” / 監督:マイケル・ベイ / 脚本:デヴィッド・ウェイスバーグ、ダグラス・クック、マーク・ロスナー / 製作:ジェリー・ブラッカイマー、ドン・シンプソン /  […]

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