やっと食べました、蒙古タンメン中本。

 1日、アニメ再鑑賞2本立てに挑んだあと、食事ぐらいは新しいところを開拓しよう、と思った。そして、いままで幾度か前を通りながら、その都度躊躇していたお店に、とうとう踏み込みました。

 蒙古タンメン中本 御徒町店。

 ラーメン好きから「何をいまさら?!」とツッコまれても致し方ありません。しかし本当に、これが初来訪です。
 それなりに事情もある。だいぶ前に、セブンイレブンで販売している中本監修のカップ麺を買ったことがあるのですが――あまりの辛さに悶絶し、早々とお湯で薄めてしまった。それがトラウマになり、実店舗の味に興味がありながら、ハードルを感じていたのです。
 青葉などと共に御徒町らーめん横丁に出店しているため、何度も立ち寄ることは考えたのですが、この界隈でも行列が出来ている率が高い。よっぽど決め打ちで訪れたわけでもない限り、並ぶのはあんまり好きではない私にとっては、どーしても近寄りがたかった。
 しかしきょう、試しに見てみたら、珍しく店の前に列がない。初めていい機会が来たのだ、と悟り、とうとう思い切って入店したわけです。

蒙古タンメン中本 御徒町店の味噌タンメン。

 初中本で選んだのは、味噌タンメン――メニューで“初心者にお勧め”と書かれているものを素直に選びました。
 ……美味しかったです、はい。
 あんなに身構えていたのが馬鹿馬鹿しくなるほど、抵抗なく食べられます。辛味はあるけれど口の中がじんわり熱くなる程度で、茂樹としてちょうどいい。
 タンメンなので野菜が多く、ラーメン店でしばしば味わう、胃にのしかかるような重さがない。弾力のある麺に歯応えを残した野菜のシャキシャキ感がいいアクセントになって、最後まで手が止まりません。
 味噌の味わいは、個人的にベストだと思っているど・みそに比べるとパンチが足りないんですが、くどくなく、それでいて味噌の風味とまったりとした深みがあって、こちらも満足感が高い。基本的に塩分を摂り過ぎてはいけない身体なので思い留まりましたが、許されるならたぶんスープもきっちり飲み干してた。
 意外なくらいにあっさり食べられて、店を出たあと、すぐに少し恋しくなる。この感じなら、客が途切れないのも納得がいく。列に並ぶのは出来るだけ避けたい、と思いながらも、また来たくなってます。そして、様子を見ながら、ちょっとずつ辛さを上げていくのにも挑戦したくなってる。

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