声が好きでも、眠いもんは眠い。

　梅雨が明けて、すっかり夏の陽気になりました。バイクで出かけやすい……わけではないが、少なくとも、雨の心配をする必要は減る。というわけで本日の映画鑑賞は、バイクで訪れやすいユナイテッド・シネマ豊洲です。

　……だがしかし、いまは決して快適な道程ではなかった。
　何故なら、豊洲行きの車輌と築地行きの車輌に、オリンピック関係者の車輌が入り乱れてるから。

　実際、勝鬨橋前後で私の前を走っていたのは、どこぞの国の旗を掲げた外交官ナンバーでした。それこそ、市場行きの車輌と分かれるあたりまで、けっこう動きづらかった……気温以上に暑く感じたし。
　しかし混雑が遠ざかると、むしろバイクで走るにはまあまあ心地好い。先日から感じていたことですが、今年の夏は、ここ数年と比較して、少し楽に思えます……こっちのコンディションの問題だろうか？
　ともあれ、無事にユナイテッド・シネマ豊洲に到着。鑑賞したのは、ＮＨＫの人気番組の劇場版第３作、さかなクンをゲスト・ナビゲーターに迎え、海の生物にスポットを当てたドキュメンタリー『驚き！ 海の生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た！』(ユナイテッド・シネマ配給)。
　前作がけっこう面白かったから、というのもありますが、公開終了前に観たい、と思った理由は、メインのナレーターを水瀬いのりが担当してたからです……が、たとえ声優目当てでも、やっぱりドキュメンタリーはなかなかに厳しい。
　基本、家族連れを念頭に作られているので、子供でも解りやすいよう、テーマ順に映像を繋ぎ、随所でさかなクン、番組公式キャラクターのヒゲじいを入れ替わり立ち替わり登場させて興味を惹く工夫はしている。が、それでも、実際には繋がりのない細かな映像の羅列になってしまって、どーしても退屈に繋がる。多くの自然ドキュメンタリーと同じ轍を踏んでしまってます。
　さすがにＮＨＫが制作しているだけあって、映像そのものは豊富。ジンベエザメの大群や、ヒナの訓練のため餌をくわえたまま走って逃げるジェンツーペンギンとか、面白い映像も多々ある。とはいえ、こういうのをある程度観てきた者にしてみればさほど意外でないものも多いので、やっぱり声の魅力だけで集中を保つのは困難でした。本来の想定観客層である子供たちは、最後まで楽しむことが出来るだろうか……知らない情報があれば、たぶん面白く感じるんだろうけれど。
　つまらない、というわけではないけれど、ものすごーく引いた視線から観てしまいました。

　鑑賞後は毎度の如く、同じフロアにあるど・みそにて昼食。平日のお昼時だと、ビジネスマンらしきスーツ姿が溢れていて、12時50分近くになると潮が引くように消えていく。……テレワークがだいぶ浸透した、とは言い条、こういうところに来るビジネスマンはまだ12-13の昼休みなのね。
　帰りは行きと違うルートで帰宅。ちょっと道がズレると交通量がぐっと減るあたり、やはりオリンピックの影響はありそう。混雑があんまし好きでない私は、今週はもう出かけないほうがいいかも。