ようやく抜糸、からの映画鑑賞。

 手術から9日、ようやく抜糸です……本当は28日でも良かったんです。医師からは、28日以降なら、と言われていたので。しかし、28日は火曜日、だいたい映画を観に行くことになっていて、色々な兼ね合いで今月頭には『赤ひげ』を観てくるつもりでスケジュールに入れていた。手術のために1週遅らせた医材の搬入もあったので、今日に指定したんですが……冷静に考えると、『赤ひげ』は今日でも良かった。日本橋での上映が最終日で、「ここを逃したらアウト」というタイミングにしたくなかった、という気持ちもありましたが、実際は来週以降、錦糸町と池袋でもかかるんだよ。なんで焦ってるんだよ。

 時間は9時。診察開始直後、というタイミング。時間が早すぎて到着が少々ギリギリになってしまいました、が間に合いはした。既に他の患者も待合室にいたのですが、たぶんこちらは抜糸のみだからなのでしょう、すぐに診察室へ。
 ガーゼを外すと、見た目はなかなか壮絶。しかし状態に問題はないので、そのまま抜糸。次回の診察は、また従来どおり3か月にいちどに戻ります。
 ただ、切開のあとよりも、最初に貼ったガーゼの下に出来てしまったかぶれた部分の方がまだ落ち着いてない、ということで、そちらに付けるための軟膏を処方してくれました。
 以上で診察終了。処方箋を待つ時間含めても、たぶん15分もいませんでした。

 ……さて、想像はしてたけど、だいぶ早く用事が済んでしまった。
 いつも池袋での診察後は、後日母と食べるためにうどんを買っていくのですが、早すぎて、西武の地下食品売り場が開いてない。
 しかし、想像はついてたので、時間潰し……というか、別の予定も考えてあった。まあ例によって、映画鑑賞です。時間が少し長引いた場合も考慮し、それも過ぎたらやめるつもりでチケットさえ押さえてなかったのですが、狙っていたいちばん早い時間でもまだ間に合うので、クリニックを出るなりスマホで座席を確保し劇場へ。
 急遽、という感じで訪れたのは、TOHOシネマズ池袋……オープン直後にいちど訪れて、作りがあんまし好きではない、と感じて以来、敬遠していた場所です。目当ての作品はグランドシネマサンシャインでも上映されていて、そちらでも良かったのですが、シネマイレージカードの鑑賞ポイントがつく、という利点を優先しました。記録とブログ用の写真は、買ったパンフレットを使えばいい……売り切れてたら困るところだったな。
 鑑賞したのは、東野圭吾原作、木村拓哉×長澤まさみ主演のシリーズ第2作、高級ホテルのパーティに現れる殺人者と謎の密告者を追って、刑事がふたたびホテルマンとなって捜査に臨むマスカレード・ナイト』(東宝配給)
 前作同様、基本的な構造は原作に添っている。配役もパーフェクトと言っていい。しかし惜しむらくは、原作では数日費やしていた物語を、大晦日の1日に凝縮してしまった点です。もともと原作者もそういう構想だったそうで、脚色の提案を受け入れたそうですが、そのせいで能勢刑事がスーパーマンと化し、新田刑事が山岸らとともに知恵を付き合わせて作り上げた推理が驚異的閃きみたいになってしまった。原作通りにしていると、細部が入り組みすぎていて尺に収まらない、というのも解るんですが、もうちょっとスマートに出来んかったものか。
 ただ、配役はとにかく完璧。細かくは記しませんが、重要人物が特に見事でした。そして、告白のかたちで構成された原作のクライマックスを、サスペンスを演出しつつ整理した手管は素晴らしい。エピローグがいささか芝居がかっているのも気になりましたが、前作の精神を踏まえつつ健闘はしていると思う。とりあえず、本篇の謎解きに納得がいかない方は原作を読むといいよ。本当に頑張ってますから。

 映画館を出るとちょうど昼食時。雨が降っていたら家に帰って考えるつもりでいましたが、日が射して暑いくらい。久々に西武の屋上まで赴き、最近は買って帰るばかりだったうどんを現地で食してきました。
 そのあと地下でお土産のうどんも買い、電車に乗って自宅最寄り駅へ。自宅近くの薬局で膏薬を処方してもらい、最後にコンビニに立ち寄って、きょうするべきだった用事を完全に済ませて帰宅……あまりにもまとめて方を付けたせいか、なんだか無性に疲れた……。

コメント

  1. […] 原作:東野圭吾(集英社・刊) / 監督:鈴木雅之 / 脚本:岡田道尚 /  […]

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