急転直下の砂の惑星。

 今日も映画を観に行くつもりではいたのです、前々から。
 しかし、ずーっと作品を決めかねていた。最優先で観るつもりだった1本は長尺にも拘わらず11時台スタートの回ばかり、そうでないと今度は8時20分とか、私の生活リズムに合わない時間にかけている。調べに調べて、ハシゴすることで適当な時間割が組めることを発見しましたが、それは来週のスケジュール……というわけで、肝心のきょう、観に行く作品が決められないまま朝が来てしまった。
 目醒めたのは7時。スマホで時間を確認した瞬間、「急いで支度をして出かければ、8時50分の回に間に合う!」と閃いた。慌てて起き出し、まずはネットでチケットを確保、朝食を摂ったり、実はけっこうお気に入りの今季朝ドラ『おかえりモネ』を録画予約して、急いで出かけた。実のところ、目の出血などが祟って手こずっていた作業がヤマ場で、昨晩はギリギリまで頑張る予定だったため、この時間に起きられる気がしなかったので、半ば諦めていたのです。しかし、昨晩は比較的順調に進展があり、きちんと一段落つけたあとだったので、スッキリ就寝できたのが幸いしたらしい。金曜日からは雨の予報が出てますが、今日いっぱいは保ちそうだったので、移動にバイクが使えたのも嬉しい。
 訪れたのは丸の内ピカデリー。鑑賞したのは、SF小説の伝説的傑作を『メッセージ』『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化、過酷な環境だが莫大な価値を秘めた砂漠の惑星を巡る闘争を描いた壮大なドラマDUNE/デューン 砂の惑星(2021・字幕・Dolby Cinema)』(Warner Bros.配給)
 監督のこれまでの作品を観た経験から、これは上質なスクリーンで観るべきだ、と確信してました。それゆえIMAXかDolby Cinemaで、と思っていたものの、すべて上映時刻が私には微妙。唯一、この朝8時50分からの丸の内ピカデリー、Dolby Cinemaスクリーンでの上映は最高の好機でした。
 そして確信通り、上質なスクリーンで観るに相応しい出来。尋常でなく作り込まれた世界観ゆえ、独特な固有名詞がさほど説明もなく用いられるため、そういうものを読み解くのが苦手な方は戸惑うかも知れませんが、全篇で展開する異世界の映像と音響が圧巻。宇宙船や集落、ファッションなどの独創的なデザイン、特異なガジェットを用いた戦闘シーン。
 書店の店頭で見た原作の分量から、まあそうなんだろうな、と予測していたとおり、冒頭からタイトルに“PART1”と添えられていて、結末もあからさまに“第1部完”でしたが、とりあえず決着しなくても、間違いなく映画館で、それもいいスクリーンで選んで観る甲斐のある力作。いちおう監督のデータベースには続篇がプリプロダクションとして記されてますが、実現してもらうためにも観てください、そして体感してください、この迫力を。

 鑑賞後は久々にガード下にあるお店でカレーうどんをいただきました。朝早かったもので、途中で空腹に悩まされまい、と映画館にてフライドポテトを購入しましたから、きょうのカレーうどんは普通盛りにしてもらいましたが……やはり大盛りで良かったかも知れない。帰宅後、早起きの影響であっという間に眠り、母が知人の手伝いから帰宅して昼食を食べ始める頃合いに、小腹が空いて目が醒めてしまった。その結果、全体として却って食べ過ぎた気がします……抜く量が増えると透析時間を伸ばさないといけないんですよ……。

コメント

  1. […] 原題:“Dune” / 原作:フランク・ハーバート / 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ / 脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ジョン・スペイツ、エリック・ロス /  […]

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