穴があったら入りたい映画。

 本日は20時から酒林堂チャンネルの月イチイベント『呑んでばかりで何が悪い!』があります。なるべく島根のお酒を用意して鑑賞する、というスタンスなので、この日はなるべく日比谷界隈の映画館で映画を鑑賞し、そのついでに日比谷しまね館でお酒を見繕ってくるのがお決まりです。別の予定があったり、どーしても日比谷辺りでは映画が見つからない、というときは諦めて適当に準備しますが、きょうは幸い、いい映画が見つかったので、朝からお出かけ。またぞろ予報は雨がちなので、今回も電車です。バイク乗りたい。
 劇場はヒューマントラストシネマ有楽町、鑑賞したのは、フランスの超現実コメディ、入ると12時間経つ代わりに3日若返る、という奇妙な穴のある家を巡る物語地下室のヘンな穴』(LONGRIDE配給)
 タイトルもヘンだが中身はもっと変。奇妙なワン・シチュエーションを、複雑な展開で見せるのかと思いきや、アプローチそのものはわりとシンプル。しかしその描き方がユニーク。変な改造を自分に施す社長、というサイドストーリーを絡めつつ、穴に魅せられ、穴に振り回される夫婦の姿が滑稽に、シュールに描き出される。実は展開としては結構壮絶になりそうなところを、かなり大胆な方法で凝縮してしまう胆力にちょっと呆気に取られます。ラスト20分、普通に描写したら1時間ぐらい必要になりそうなんですが、それを荒技で詰めこんで、テンポの良さとユーモアを留めている。
 人間の欲深さをブラックユーモアで諷刺している、とも言えますが、そもそもそんなメッセージなど意識してない、とも言える。いずれにせよ、一種の娯楽性を踏まえて観客を惹きつけながら、気づくと異様な世界へと導かれてしまう怪作。中盤がややだらんとしてるのが残念ですが、なかなか不思議な魅力のある作品でした。

 映画を観たあとは、まずは日比谷ラーメンアベニューに赴いて昼食。いちおう“期間限定”と銘打ってある神仙の味噌つけ麺をもういっかい味わってきました。最後に日比谷しまね館に立ち寄り、夜に飲むお酒と、ついでに賞味期限間近で半額になった和菓子も買って帰宅。

コメント

タイトルとURLをコピーしました