今月は基本、新宿で観られる作品は新宿で観る、というスタンスですが、やってない作品はどーしようもない。しかも、前々から気になっていたうえ、流れ的に無視できないとなると、大つけ麺博はいったん諦めるしかない。
劇場はTOHOシネマズシャンテ。天気予報は雨の率が高いので、普通の傘をぶら下げ電車にて移動です。家を出た時点ではぽつぽつ程度なので傘を開く必要もありませんでした……まあ、あとで大降りになっても困るし、そもそも出かけた10時過ぎの段階だと、いつも使っている駐車場が埋まっている可能性も高いので、これでよし。
鑑賞したのは、世界中から愛され、ある日突然天に召された“プリンセス”の登場から葬列までを、膨大なフィルム・アーカイヴをもとに紐解いていくドキュメンタリー『プリンセス・ダイアナ』(STAR CHANNEL MOVIES配給)。観に行く日を窺ってましたが、ある理由から、今日以外にはあり得なくなってしまった。
てっきり没日付近の映像をもとに綴るのか、と思いきや、皇太子の婚約者として名前が挙がった時点まで遡り、ほぼ時系列で葬儀の日まで、映像記録を繋ぎあわせて、婚約時の騒動と結婚式のフィーバー、その後の報道の過熱ぶり、そしてそれが暴き出したスキャンダルを拾っている。
そこから見えてくるのは、現代における君主制と社会とのアンバランス、王室の打算と民衆の好奇心によって弄ばれたダイアナ妃の“悲劇”です。私自身、彼女の来日当時の熱狂ぶりが記憶に残っていて、それゆえにその後の展開が色々と不可解だったのですが、本篇を観ると、そうした様々な歪みの犠牲者だったのだ、と思えてくる。そして、少なくとも彼女はそのなかで戦い続けていた。
たぶん、半年ほどまえには日本での公開時期が決まっていて、エリザベス女王崩御のタイミングと重なったのは偶然に過ぎないはずですが、それでもこの時期に本篇を観てしまうと、現在の国王に色々と不安を禁じ得ません――時を経て、ウィリアム皇太子が母親の悲劇を踏まえてマスメディアと適切な距離を保っていたり、カミラ王妃がだいぶ賢明な振る舞いをしていたり、とダイアナ妃の悲劇から得た教訓が窺える部分もありますが、果たして。
……それにしても今年はどうしたことか、TOHOシネマズシャンテではドキュメンタリーをやたらと観てます。これが実に5本目。しかも『ファイナルアカウント 第三帝国最後の証言』以外、ぜんぶひとりの人物に焦点を当てている。どういうことだ。
鑑賞後は、日比谷しまね館で今夜飲むお酒を購入してから、また日比谷ラーメンアベニューへ――行きません。今月はイベントで存分にラーメンを食べる予定なので、いつでも行けるお店は後回しにします。
そうなると選択肢も限られるので、家に帰って買い置きのカップ麺で簡単に済ませようか、とも思ったのですが、家に帰るまでの空腹に耐えられそうもなかったので、久々にガード下のお店でお気に入りのカレーうどんを食べてきました。原材料費の高騰でさすがに値上がりしましたが、それでも650円。これでご飯も貰えるのですからお得です。ただ私は、スープをそのまんま味わいたいので、たいていご飯は遠慮します。
コメント