変身シーンなんかやってる暇ねえよ!!

 そろそろ諸々急がねばならない頃合いです、が、それはそれとして観たい映画は溜まっていく。故にきょうも映画鑑賞です。
 朝一番でバイクにて赴いたのはユナイテッド・シネマ豊洲。そろそろ秋雨前線が発生する頃合で、そうなるとバイクに乗れる機会も減りますから、今のうちに乗れるだけ乗っておく。そしていちばんの贔屓であるど・みそのラーメンを食べておくのです。
 鑑賞したのは、約3年振りに歴代のプリキュアが集結するオールスターシリーズ最新作、突如として見知らぬ場所で離れ離れになったプリキュアたちが、未曾有の危機に立ち向かうプリキュアオールスターズF』(東映配給)
 ……激アツでした。何だこの常軌を逸したテンション。
 シリーズ20周年という節目ゆえなのでしょう、メインで活躍するのはここ最近のプリキュアですが、久々に本当に全員揃えてる。しかもそれに相応しいだけの敵と仕掛けを用意している。後半で襲う圧倒的な絶望感からの展開は、過去のシリーズを知っていれば知っているほどに胸が熱くなります。特に、初代のあのシーンが出て来たときはちょっとやられそうになったぞ。ていうか対象年齢幾つなんだこの映画。
 たとえプリキュアが何人登場しようとこのシリーズの尺は絶対に1時間20分を超えないようになっている。それゆえ、通常のシリーズならば直近のプリキュアの変身シーンくらいはしっかり見せてくれるのですが、ほぼぜんぶ見られるのは現行の中心であるキュアスカイだけ、あとは直後に数人の抜粋が見られるだけ。あの変身を大画面で観たい人には残念でしょうが、そのぶん本当にドラマの質が高い。そしてそれを乗り越えたあとの、まったく息をつく暇もないアクションシーンの凄さ。たぶん映画のアクションシーンでここまで燃えたのは『キャプテン・マーベル』/『アベンジャーズ/エンドゲーム』以来だと思う、マジで。
 今回は現行のプリキュアと、敵の設定の兼ね合いも素晴らしかった。このシリーズで初めてはっきりと“ヒーロー”を志すソラ=キュアスカイと、あまりにも強すぎるがゆえの敵の行動。その隙間に、“ヒーロー”というものの存在意義や、強すぎるがゆえに見えなかった渇望が絡みあって、最高のクライマックスを演出している。その随所に、これまでのプリキュアシリーズでやって来た冒険、荒技が凝縮されている点も見事です。
 けっこう本気で、歴代のプリキュア映画でもトップ3に入る傑作だと思う。多くのシリーズを知っていればいるほど燃える一方で、本来のターゲット層にどこまで伝わるか、というところをちょっと減点せざるを得ないのですが、たぶん知らなくてもこの厚み、凄みは感じられるはず。
 ……失敗だったのは、実際にチケットを押さえた回ではなく、それより1時間以上早い別の回に合わせて来てしまったこと。もう、この時間を前提に頭の中で時間割を組んでしまっていたため、劇場側にご配慮いただいて、直近の回で鑑賞したのですが、当初チケットを購入した回なら、このユナイテッド・シネマ豊洲最大であるスクリーン10で観られたのです。まあプリキュアならいいか、と思ったんですが、あのクライマックスは可能な限り大きなスクリーンにすべきでした……来週になったらたぶんスクリーン10はもう使わないだろうなあ。そのうえ、今回はプログラムの売れ行きがやたらと良かったようで、公開5日目なのに売り切れている始末。全プリキュアが掲載されてるなら、そりゃあお友達の大小に関わらず買うわな……。

 ともあれ、鑑賞後は開店間もないど・みそに飛び込み、早めの昼食を摂ったらすぐさま離脱。あまりにスムーズだったので、駐車料金は一切かからず。お陰で仮眠もしっかり取れたけど、劇場入り時間のミスとかプログラムの売り切れを引きずって、なんとなく悶々としているのであった。

とりあえず上の列の映画はぜんぶ観る予定。
とりあえず上の列の映画はぜんぶ観る予定。

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