ついに紙から解き放たれる。

 月の1回の透析用資材搬入、および通院の日でした。
 先月も、搬入の時間がいつもより遅くなり、診察の時間を変更してもらいましたが、今日もまたほぼ同じ展開。ようやく業者の方が見えて、いちばん重く場所を取る透析液だけ所定の位置に収め、他のものはいったん放り出して家を出たのが、当初の予約時間。クリニックが徒歩でもあまりかからない距離にあるのと、多少遅れる分には問題ない、ということなんですが、それでもちょっと心苦しい。なんだか先方もバタバタして、いつもなら医師の診察後にある栄養士の栄養相談が先になってましたし、2ヶ月にいちどはあるはずのレントゲン撮影も忘れかけてたし。
 とはいえ、経過には大きな問題はなし。一部の数値にやや変動はあるもののすべて許容範囲内、先月中は全般に疲れやすかったのですが、この暑さでは夏バテと区別がつかないので様子見ということに。腹具合に配慮してひとつ薬を減らしてもらっただけで、あとはほぼ変更なし。それもこれも、週6でしっかりと透析をしているお陰です。
 ひとつ変化があったのは、記録表の記入が免除されたこと。これまでは、透析の経過を、多くの項目を設けたシートに記入して、診察の際にまとめて提出していた。しかし、ひと月半ほどまえ、透析装置に導入したデータ送信がずっと順調なので、今後は紙媒体での提出はしなくてもいい、とのこと。
 実際、私もデータがきちんと送信出来るよう、透析開始の際には毎回気を配っていた。このあいだの日曜日など、ポータブルテレビの通信不良をどうにかしようとした結果、自宅の無線網がおかしくなってしまい、透析の開始を遅らせてでも対処したのです。そのくらいやってるんだから、そろそろ手書きの方はサボらせてくれないかなー、とは思っていた。
 で、現在、初めて記録表を用意せずに透析を実施しているのですが……なんだか心許ない。先方でちゃんとデータが確認出来ているからこそ、記録表は不要、と言われたのに、なんとなく心配になってしまう。そして、だいぶ手持ち無沙汰です。従来は透析の実施中に一定間隔で血圧を測定、その時点の他の数値も手作業で記入せねばならず、まあまあ忙しなかったのですが、今日は定期的な血圧の測定をするだけ。書き物が不要になったばかりでなく、椅子から立たないとチェック出来ない数値があったため、席を立つ頻度すら落ちた。
 ……手持ち無沙汰です。いや確かに楽だし、パソコンのキーボードを打っててもテレビを見ていても、記入に注意を逸らされることがないので、だいぶ集中出来るようにはなったのですが、「ほんとにこれでいいのか?」という感覚が拭えません。なにせ在宅透析を始めて2年以上、真面目に記録を取っていたので、物足りないし、データ送信は依然としてちゃんと出来てるかという不安はあるし。
 しかしまあ、このほうが楽なのは確かですし、昨今の風潮からも紙の利用を減らしていくのは必然。慣れるのみです。

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