“願い”は魂の一部です。

 今週3度目の映画鑑賞です。作業の進捗からすると無理なスケジュールなんですが、年間3桁鑑賞は、私が映画鑑賞で掲げる唯一明確な目標なので、いちおうそこだけは何とかクリアしたい。
 本日の映画館はTOHOシネマズ日本橋。ですが、上映開始時間がちょっと遅めなので、少々早めに出かけ、本屋で軽くお買い物……しかし、ちょっと早すぎて時間を持て余すのであった。さすがにクリスマス前々夜の土曜日、普段平日にばっかり来ている私があんまし眼にしたことのない混雑ぶりでしたから、売店での所要時間を考えれば、早めに現地入りしてちょうど良かったのかも知れません。
 鑑賞したのは、ディズニー・アニメーション100周年記念作品、“願い”を守り叶えてくれるはずの楽園の秘密を知ってしまった少女アーシャの戦いを描くファンタジー・ミュージカルウィッシュ(2023・吹替・DOLBY ATMOS)』(Walt Disney Japan配給)
 正直に言えば、最近のディズニーの戦略にはあんまし好感が持てず、全般に優先順位を下げてます。にもかかわらず今回観に行ったのは……ヒロインの吹替が生田絵梨花だからだ。乃木坂46時代はいちばんの推しだった彼女が、当時からミュージカル女優を志して努力していたのはよく知っていたので、ディズニー新作、それもミュージカル・アニメーションの主人公に抜擢された、という事実が感慨深い。ゆえに、音だけでもハイレベルなほうにしよう、とDOLBY ATMOSでの上映を選んだのです。
 ただまあ、本国での成績の悪さ、評価のいまいちっぷりから察しはついていたけれど、作品としてはどうもいまいち、という印象は禁じ得なかった。
 多様性に見せかけた事なかれ主義が鼻につく、とかそういうは置いといて、いちばん気になるのは作劇上での転換点を、何の予兆もなく空から降ってきた“超越的”な存在に頼ってしまったこと。それとなく手懸かりを鏤めつつ、アーシャや彼女に鼓舞された仲間たちが事態の打開に動くならまだしも、ほとんどが特別な存在に依拠してしまったのがどうにもモヤッとするのです。クライマックスの展開で個々の願いや意思の重要性を訴えるくだりにいちおう昂揚感は覚えても、振り返ったときに「でもなあ」と冷静にさせてしまう構造はあんまし評価出来ない。
 しかし、音楽の作りと演奏は、そうした物語としての欠陥を補って余りあるクオリティでした。ミュージカル特有のわざとらしさは拭えてませんが、その照れも乗り越えてしまうパワー、昂揚感は備えている。何より、お目当てである生田絵梨花の演技、歌唱がずーっと素晴らしい。序盤、マグニフィコ王を演じた福山雅治とのデュエット部分に、私ゃ内容とは違うところでグッと来てしまった。頑張った甲斐があったねえ。
 意地の悪い目で観れば色々と文句はありますが、少なくともディズニーの節目を飾る作品として、華やかさとお祭り感のある作品ではあった。
 ……それにしても今日私が観た回、7割方席が埋まっていたのはいいことだけど、左隣に座っていた女性二人には困った。本篇前、同時上映の短篇が始まる直前に入場してきて、短篇上映中ずっと喋り、本篇でも随所でぺちゃくちゃ話してる。多少はボリュームを抑えていたものの、とにかく気が散って仕方なかった。途中、幾度も注意しようか悩み、けっきょくほったらかしにしてしまいましたが、あれは注意すべきだったかも知れない。どうも映画館自体あんまり来たことがないのも解るくらい話が聞こえてたんだぞ。

 鑑賞後は例によって日本橋ふくしま館へ。今回も、イートインに来ている老麺まるや目当てです。土曜日はわりあい空いていることの多い印象だったのですが、こちらも今日は混んでいて、並んでいる人数は少なかったもののまあまあ待つことに。しかし、そのぶん大盛りでたっぷり堪能してきました。このところずーっと胃の調子がいまいちだったので、夏あたりから普通盛りで我慢してましたが、どうやらほぼ復調した模様。

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