日本ラーメン大百科10杯目は、甲殻類×2。

 昨日の映画鑑賞のあとの話。
 毎年の、そしてコロナ禍からの復活2年目となる大つけ麺博 presents 日本ラーメン大百科も本日含め残すところあと2日。店舗が発表されたとき、いの一番のチェックしたうち2店舗がまだこの2日間に残っている。土曜日に駆けつけねば、2店舗共に取り漏らすことになってしまうので、行かない手はありません。そうでなくても、会期が長かったのに、私の方で不都合が続いて、思ったよりも足を運べなかったのだから、ラストスパートです。
 土曜日、バイクでのルートは空いていても、新宿は混んでいるし会場も同様。待機列が別枠にはみ出しているお店もある。幸い、私が食べたかった2店舗はどちらも余裕がありそう。なにせ、いちどに2食は食べられないし、最終日はさすがに来るかどうか微妙なので、この2店でも、成り行きからここだけは絶対に外せない、と思っていたほうをチョイス。

頑者の超濃厚 渡り蟹と甘エビ NEXT LEVEL、トッピングは味玉。
頑者の超濃厚 渡り蟹と甘エビ NEXT LEVEL、トッピングは味玉。

 というわけで、もしかしたら私にとって今年のこのイベントで最後の1杯になるかも知れない選択は、つけ麺ブームの火付け役と言われる名店、頑者の超濃厚 渡り蟹と甘エビ NEXT LEVEL、トッピングは毎度の如く味玉です。
 なんでこれを外せなかったか、って、そもそも先月、別のイベントで同じ頑者の濃厚渡り蟹豚骨つけめんを食べてますが、その理由は、既に発表されていたこちらと比較したかったから。あちらは渡り蟹のみ、そこに甘エビを加えたらどうなるんだ? と興味が湧いて、比較せずにいられなかったのです。
 まず麺は、たぶん先のイベントでも導入していた、極太の平打ち麺。ただし、小麦を予告していたきたほなみから春よ恋に変更になった模様……あちらのイベントはどうだったっけ? ただ、記憶しているよりももっちりとして風味は豊かになった気はします。つけ汁に浸さなくても、間違いなく美味しい。
 続いて、つけ汁に浸していただく。これも先のイベント同様、渡り蟹や甘エビが過剰に主張はしていない。しかし、2つが合わさったことで、より甲殻類ならではの風味が増している。主流となったつけ麺特有のどろり濃厚な豚骨魚介の味わいとこの上なくバランスが取れていて美味しい。そして、このあいだ食べたものより更にスッキリとして食べやすくなりました。確かな食べ応えがありながらも、ガツンと甲殻類のインパクトが残るのではなく、程よい味わいと余韻が留まる。食感に優れた麺とも相俟って、食べやすくやたらと箸が進む。
 つけ汁のなかの具材はメンマが数本と、薄切りのチャーシュー1枚。物足りない、というひともいるでしょうが、なにせメインの麺とつけ汁が豊潤なので個人的には充分。薄切りとはいえ、やや脂身多めのチャーシューはコクと肉の風味も適度に加えてますし、主張しすぎず歯応えを加えるメンマもちょうどいい。よりがっつりにしたい方は、厚切りのチャーシュー、更にはシューマイのトッピングもあります……もう1杯食べる気になった場合を考慮して、トッピングはいつも通り味玉のみにしたんですが、けっきょくここだけで済ませたので、ぜんぶ乗っけてもらっても良かったかも。
 つけ汁が素晴らしく美味しいので、もちろんスープ割りは利用します。ポットに入った、恐らく鰹節ベースの割りスープを、つけ汁用の皿にお好みの量、注げるシステム。多めに注いで、とろみを減らしていただきましたが、変わらず美味い。よりサッパリして飲みやすいですし、割っても甲殻類の風味は残っているから、途中でやめるのが惜しくなる。無事に今日も、最後まで飲みきってしまいました。
 先のイベントでいただいた濃厚渡り蟹豚骨つけめんとどちらがいいか、と問われたら、間違いなくこちら。頑者はお台場に出している支店で、以前の大つけ麺博にて提供した海老ネクストレベルを復活させ提供しているので、このクオリティなら何らかの形でレギュラーとして提供してくれることを期待したい。

 最終日は雨天、かつ驚異的な冷え込みでもはや出かける気にもならず、結果的にこれが日本ラーメン大百科での最後の1杯となりました。それでも電車で無理をして出かける、という札はあったんですが、もうひとつ目をつけていたまぜそば さなじというお店は、出品しているのが実店舗と同じ料理、なおかつ、その気になれば食べに行けそうなので、あんまし未練はなくなりました。余裕が出来たら、何らかの形で食べてみるつもり。
 未練はむしろ、ぜんぶで10杯しか食べられなかったことです……もっと食べたかった。量的には、その気になれば立て続けに2杯くらいならいけそうだったんですが、五郎さんではないので、1杯食べればひとまずは満足してしまうのです。来年はもっとこまめに通いたい。

頑者ブース入口に掲示された商品案内。
頑者ブース入口に掲示された商品案内。

コメント

タイトルとURLをコピーしました