大つけ麺博2024、最後の1杯は、ブームの火付け役。

 大つけ麺博も今日で最後です。水曜日は訳あって、映画鑑賞のようなスケジュールは入れづらい。ただその代わり、時間の前後が生じてもいいような予定は入れやすい。本日、午前中にどうしても外せない用件が済んだあと、今年の大つけ麺博最後の1杯をいただくべく、電車にて移動。バイクを使わなかったのは、天気に若干の不安があったのも一因だけど、移動中にちょっとだけでも作業を進めたかったからだ。
 無事に営業開始15分くらいで現地到着。やっぱりこのイベントは早く来るに限ります。人気店でもまだ列がほとんどなく選び放題。きょうはどれにするか、ギリギリまで決めかねていたのですが、このイベント終盤は店舗だと列が長くて近寄りづらいところが出店していることが多く、今回も最終的にはその一点で決定。

頑者 本店のつけめん、トッピングは味玉、2種のチャーシューの特製。

 ということで、大つけ麺博今年度最後の1杯に選んだのは、現在のつけ麺スタイルを普及させた立役者と言われる名店・頑者 本店のつけめん。トッピングは、せっかくのラストなので思い切って特製をチョイス。特製トッピングは2種類あって、2種類のチャーシューは共通、残りひとつが味玉か、肉シューマイのいずれかになる。さすがにチャーシュー2枚に肉シューマイ、では私には肉が過剰なので、味玉の方にしました。
 イベントに合わせ新作や特別な工夫を凝らしているところも多いですが、ここは店舗で提供しているのと同じ作りだそうです。だから実は、100円追加すると辛つけめんにもしてくれる。お店だと思わず辛い方を選んでしまうんですが、今回はあえて通常メニューで。
 麺は当然の極太ストレート、つけ汁は豚骨魚介。具材は麺に添えた海苔以外は汁に沈んでいて、くし切りにしたと思われるチャーシューたぶん2本と細めのメンマ数本、ナルトに多めの小口切りネギ。つけ麺の原点と言われる大勝軒のつけ汁に近い見た目と具材です。
 まずは麺を手繰って、軽くつけ汁に漬して啜る……さすがの安定感。魚粉でかなりドロっとしてますが、クドいわけではない。インパクトを残しつつも余韻は想像するよりサッパリしてる。それでも食べ続けるうちに感じる重さは、ネギの爽やかな辛さが緩和してくれます。確かな風味と緩急のつけやすさ、頑者の基本のつけめんを食べるのはけっこう久しぶりですが、「今まででいちばん美味しい」というお店側の自負は伊達ではない。
 トッピングのチャーシューは炭火焼きモモ肉とバラ肉の2種類。肉のムチムチとした食感に香ばしさを加えたモモに対し、水気が少なくさっぱりとしたバラ肉、という味わいの違いが、それぞれのクドさ、物足りなさを補います。
 ……まあ、正直に言えば、それでも私には、全体としてちょっと重かったしクドかった。それぞれの味わいは間違いなく一級ですし、堪能はしたんですけど、チャーシューはもうちょっと少なく出来たほうが良かったかも知れない。あと、やはり味変用の調味料が手近に欲しい。ブースの料理を提供する窓口前のテーブルには備え付けてありますが、味変のためにそこまで戻るのはキツい。受け取った途端、その場で躊躇なく調味料を加えてしまう人もいて、それはそれで構わないのですけど、まずは提供されたそのものの状態で楽しみたい私には出来ないし。こればっかりはイベントの性質上如何ともし難いところではある。
 と言いつつも、美味しいのは間違いなので、しっかり最後まで食べきり、なおかつ割りスープも注いでもらい、最後まで飲みきりました……もしかしたら、少し多めに残ってたつけ汁をわざわざ減らして、割りスープを加えてくれていたかも知れません。かなり飲みやすかった。

 最終日だし、余裕があればもう1杯……とかうっすら考えてませんでしたが、やっぱり基本的にそこまで入る方ではないし、かなりサッパリした仕上げとはいえ、味は濃厚なつけ麺を1杯食べたあとで、もう1つ買ったとしても、楽しめる気がしない。名残惜しいですが、今年はここまで。
 食べたのは全部で7杯。第3陣以外は2回ずつ訪れました。スケジュールにもうちょっと余裕があればあと2、3杯挑めたと思いますが、まあ致し方ありません。
 ただ、今年、私が行けそうなラーメンイベントはもうひとつ残っていたりする。場所も、おんなじ大久保公園。少し間は空きますが、あと1、2回は新宿に通うことになりそうです。

頑者 本店Aブース入口の商品案内。
頑者 本店ブース入口の商品案内。

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