大久保公園入口上に掲示された大つけ麺博2024 つけ麺日本一決定戦!! 看板。
今年もこの時期がやって来ました、秋恒例の大つけ麺博。今年も可能な限り参加するべく、映画鑑賞を新宿メインに切り替えております。
最初の参加は、爆笑問題withタイタンシネマライブ#91に合わせるかたちになったため、19時近くの訪問……金曜夜の歌舞伎町界隈で、人を避けて写真を撮るのは不可能です。処理がめんどい……。
しかも、もうひとつのお目当てであるシネマライブまで、あまり時間がない。5人でも並んでいたら間に合わなくなる危険がある。ゆえに、自分が何を食べたいか、よりも、とりあえず待機列のまだ短いところから選ぶ、という若干失礼な選び方をしなければならない。罪悪感はあるけれど、そうせざるを得ません。
ただ、私にとっては幸いなことに、予め入手したチラシを見て、漠然と考えていた候補のうち何店かは、だいぶ早く料理が入手できそうだった。
ちょっとだけ思案して選んだのは、新潟から参加の麺家 鶏処(これで“とりこ”と読ませるそうな)の味噌担々つけ麺。トッピングには毎度のごとく卵を選びました。
何でこれを選んだかと言えば、もう夜も更けて、寒くなるのを見越し、身体の芯から温めておきたかったから……と、予想したほどには寒くならなかったけど、そこはそれ。
麺は中太縮れ麺、ですが、それが見えないくらい、たっぷり具材が乗っている。チャーシューが2枚に、白髪ネギと水菜、そして私にとってはここをチェックする決め手だった岩のり……デフォルトで乗ってるメニューは意外とないのです。
とりあえずは具材を掻き分けて麺をたぐり、つけ汁に軽く浸していただく……うん、しっかり担々味噌。胡麻も練り込んだコクと甘みが緩和してますが、口の中が軽く痺れるくらいに辛い。辛いのが苦手な方は(そもそも選ばないかも知れませんが)ちょっとずつ浸して慣らしていくほうがいい。
このイベントは器のサイズゆえに、具材がいっぱい乗っていると、最後に持て余してしまうので、早めに具材も一緒に絡めていく。チャーシューはちょっとパサッとした感じで、肉の風味だけが取り柄、みたいな印象ですが、ただそれ自体がまとまっているつけ汁には、脂が溶け出さないこのくらいの仕込みで合ってるかも。
水菜と白髪ネギはさすがの相性。さっぱりとした優しいにがみと甘みが、コクがあるけど強めの担々スープの辛さにアクセントをもたらします。岩のりは……正直、ちょっと弱いかもしれない。私は柔らかな噛み応えと青い風味が嬉しくて堪らないのですが、担々スープの辛味の前には正直、印象は薄い。磯の風味が加わるのを楽しむべきなのかも。
トッピングの卵、要は味玉ですが、蕩けない程度の茹で加減。黄身のコクを味わいたい人には不満かも知れませんが、多少スープに浸しても風味があまり溶けないので、スープを吸いつつ別のものとして成り立っていて、箸休めとしてちょうどいい。なくてもいいけど、やっぱり私には欲しいトッピング。
癖になる辛さと、中太麺の適度な食べ心地のお陰で箸はひたすらに進み、あっという間に具材は完食。折角なのでスープ割りももらってきました。恐らくは鰹出汁だけのシンプルな割りスープですが、もともとの担々スープが美味しいので、このくらいの中和でちょうどいい。残しておいた水菜と、スープに浮いて回収できなかった岩のりの歯ごたえ、風味を楽しんでいたら、スープまで飲みきってしまいました。
チャーシューにもう一工夫あれば、という注文はありますが、基本的には私好みの1杯でした。狙い通り、食べ終わった頃には身体の芯が温まったのか、じんわりと汗ばんでいたので、会期中、涼しいときには意識的に選んでもいいかも。
ちなみに、ざっと調べた感じですが、どうも今回のメニューは大つけ麺博オリジナルで、実店舗には今のところないらしい。味噌担々麺は基本メニューにあるそうなので、応用でレギュラー化する可能性も、あるかも知れない。
コメント