なんだか知りませんが、2月はヘヴィな映画ばっかり観てた気がします。ここらで肩の力が抜きたくなって、あえて軽そうな作品を選んでみました。
劇場はTOHOシネマズ上野……いちばん足を運びやすい映画館で、去年は訪問回数もトップになったんですが、今年はこれでやっと3回目。最後のフリーパスが有効だったときにうまくハシゴのスケジュールが組めなかったために回数が稼げなかったのもありますが、ここで『尾崎豊を探して』を観たあとで派手に風邪を引いたのがトラウマになってたのかも知れない。
鑑賞したのは、ふじたによる人気漫画を『銀魂』シリーズの福田雄一監督が実写映画化、隠れ腐女子とハイスペック眼鏡にして重度のゲーヲタの微妙に噛み合わない恋愛を、ミュージカル要素を採り入れて描いた『ヲタクに恋は難しい』(東宝配給)。
福田監督だけあって、俳優のスペックを活かしたキャラクター描写は楽しい。高畑充希の突出した歌唱力を活かしつつ、コメディエンヌとしての才覚も引き出しているのはなかなかいい仕事ぶりだと思う……のですが、ヲタ同士の恋愛コメディとしてはちょっと物足りない。特殊なフレーズは取り込みつつも作品の固有名詞はなるべく控えて一般観客にも伝わりやすいように、という配慮は解るんですが、そのせいでジャンルや守備範囲が違うからこその食い違い、すれ違いの面白さとかが充分に描けていないのが残念。また映画独自のミュージカル要素も、せっかくの歌詞が全般に聴き取りづらいのが問題。独特なフレーズが多いんですから、もうちょっと粒立てる工夫が欲しかった。ただ、佐藤二朗、ムロツヨシ、賀来賢人、斎藤工が各々強烈に存在感を発揮して笑わせてくれたので、個人的に楽しめたことは楽しめた。あんまりいい点数はつけてあげられないけど、肩の力を抜きたい、という当初の目的には見合ってたので、私は満足。
鑑賞後は、魁 肉盛りつけ麺六代目けいすけ 湯島店で昼食。このところ開拓に努めてましたが、基本的にはあんまり冒険はしないタイプなので、なんども食べた味の方が安心できる。まだ気になる店が近くに残ってますが、そのうち、そのうちに。
コメント
[…] 原作:ふじた(一迅社・刊) / 監督&脚本:福田雄一 […]