これは名作です。

 言及するのを忘れてましたが、かが屋のふたりが探偵役として、動画に隠された謎を解き明かすドラマ『この動画は再生できません2』の放送が今月、テレビ神奈川で始まり、同時にAmazon Prime Videoでの配信も行われております。今回は基本、テレビ神奈川での放送分を、受信可能なケーブルテレビのSTBに内蔵されたハードディスクに録画して楽しんでおります。再放送で録画したシーズン1共々、別のレコーダーに移したあと、ちゃんと編集して繰り返し楽しむのだ。
 ただ、率直に言えばシーズン2の第1話、第2話はやや物足りなかった。第1話は、続篇を製作する上で困ったことになるシーズン1での事情をプロローグとして見せているため、肝心の謎を解くべき映像が短い。この、違和感のある映像のパートが短いのは第2話も同様で、解くべき部分があっさりしているのはちと物足りない。
 そのぶん、かが屋のふたりの出番が増えているのは嬉しいところ。しかもシーズン1で生じたとある“事情”により、変なフックと先入観が生まれていて、会話の妙味が増している。全体での見所が増えたのは嬉しいところです。
 しかし第3話は素晴らしかった。正直、シーズン1から通して、いまのところシリーズ最高のエピソードだとさえ思います。
 問題の動画の尺が短いのはシーズン2の他のエピソードと同様、仕掛け自体も至ってシンプルなんですが、その効果が絶大なのです。真相が分かった瞬間、冒頭で観た動画の意味がまさに一変する。終盤で、実際にあったことを普通のドラマとして見せるくだりがありますが、それよりも、真相を知った上で第3話を冒頭から観たときのほうが凄い。まさかこのシリーズでここまで揺さぶられるとは思わなかった。
 第3話終盤では、次のエピソードへの前振りらしきくだりで終わっており、恐らくはシーズン2も来週公開の第4話で終了するのでしょう。名残惜しいですが、どう締めくくってくれるのか、最後はどんな感じで驚かせてくれるのか、今から楽しみです。

Bitly

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