鴨to葱再訪で、念願のワンタン麺にありつく。

 9日も間が空いてしまいましたが、3日、映画鑑賞の前に訪れた、鴨to葱での食事のレポート。……すぐに書き上げてあったんだけど、ストックにしてたら、出すタイミングがなかったのだ。

 前回の訪問の際にいただいたのは鴨汁つけそば、しかしあの日、当初の目当てはこちらではなかった。このとき私は無性にワンタンが食べたい気分になっていて、ネットで下調べしたとき、ここにあることを知って訪問を決断したのです。
 しかし何故か券売機のワンタン麺のボタンには“×”印が点灯していて、注文は出来なかった。つけそばがこの上なく好みの味だったので不満はありませんでしたし、次に来るのもやぶさかではなかったものの、どうにも心残りだった。
 この日はバイクを点検に出してから御徒町に移動、早い時間に昼食を摂って映画鑑賞、というやや変則的なスケジュールだったこともあり、開店前に到着したのが幸いだったらしい。ワンタン麺のボタンに“×”印がついていないのを確認すると、ほとんど迷いなく押していました。

鴨to葱の鴨ワンタン麺。

 というわけで、念願の鴨ワンタン麺に無事ありつけました。
 ……ただ、率直に言えば、つけ汁ほどにはハマらなかった。
 美味しいことは間違いない。スープを啜ると一気に迫ってくる鴨の風味。濃密だけどくどくない鴨の油が、弾力のある細麺に絡んで風味が終始口のなかに運ばれてきます。
 3種類からふたつ選べる、という葱は、味を付けて焼いたものと、細切りにしたものを乗せて貰いました。当然ながら添えられている肉も鴨、これは葱との相性は抜群。ムチムチとして、脂身もある鴨のチャーシューの、優しいけれども確かにあるクドさを、葱がしっかり抑えてくれる。刻んだ葱の程よい歯応えが麺に乗ってくるのもいいアクセントです。
 ワンタンは、きちんと肉も入ってますが、こちらはすべてがトロトロに柔らかい。箸ですくうのも難しいほどで、けっきょくほぼほぼボロボロになってしまう。しかし、その柔らかさもまた、スープの風味を適度にまとって、食感も味わいも心地好い。
 鴨の脂をたっぷりと感じさせるけれど、まったくしつこくない。ラーメン好きのくせに胃は弱い、という難儀な体質の私でも、まったく負担を感じることなく完食できる。美味しさそのものは絶対、と言っていい。
 ただ私の場合、鴨汁つけそばの、蕎麦屋で出す鴨せいろに通じる、ガツンと来る風味があまりにもツボにハマったので、それと比較すると優しすぎる。特にきょうは、ワンタン以上に鴨の風味を堪能したい気分だったので、その優しさもちとあだになってしまった。
 とはいえ、美味しいことは疑いない。今後も、スムーズに入れるときを狙って訪れたいと思います。どーしても食べたくなったら並ぶのも厭わない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました