新宿に北の大地が帰ってきてた。

 12月14日の映画鑑賞のあとの話。

 1ヶ月半を超えて続いた日本ラーメン大百科も終了し、新宿に来ても訪ねるラーメンイベントはない。初めての味や、このイベントでないとお目にかかれない味との出逢いがなくなった一方で、またお気に入りの味を繰り返し楽しむことが出来る。
 なのでこの日は久々に麵屋海神で食事をするつもりだったのですが、生憎、私が到着したときは満席。並んでいるのはお一人だけでしたが、ちょうど埋まったところと思しく、通されるまでは時間がかかりそうだったために断念し、もともと第2候補として考えていた別のお店へ移動。
 訪れたのは、札幌らーめん 北の大地 新宿店というところ。実はここ、私がブログでラーメンをネタとして扱いはじめるより前から、幾度か利用していたお店です。新耳袋トークライブのついでに映画をハシゴしたりするとき、夕飯を食べに来る場所としてときどき利用していました。が、何年か前に突如として恵比寿に移転した。恵比寿でも確か2回は食べに行っていますが、なにせ恵比寿は私にとってそれほど頻繁に立ち寄るところではないので、けっきょく縁遠くなってしまっていたところ、最近になって、元の場所に戻った、という情報を得た。とはいえこの日は当初、麵屋海神の気分だったので、また後日に窺うつもりでしたが、あちらが混んでいて、こちらであっさり座れたのも好機というもの。

 以前はだいぶ年季の入った印象の内装でしたが、かなり綺麗に明るくなっている。その代わり、カウンター席のみで少々狭苦しい。厨房が動きやすそうでいいんですが、もうちょっと客席側に余裕が欲しかったところ。調べてみると、いちどこのお店が離れたあいだに、別のラーメン店が入っていたようで、その際の内装を踏襲したのかも。

札幌らーめん 北の大地 新宿店の大地味噌らーめん。

 いただいたのは、店名を冠した大地味噌らーめん。以前の店舗でも、こればっかり注文してました……しかしお店にいるあいだ、他の方の注文の声を聞くと、普通の味噌らーめんが多く、なんか私は少数派っぽかった。美味しいのに。
 具材はわりとオーソドックスな味噌らーめん。モヤシにミンチ肉、チャーシュー2枚に半分に切った味玉、そしてメンマと刻みネギ。ここの“大地”がつかない味噌らーめんではコーンも入っているようでしたが、大地味噌らーめんではコーンはトッピングを追加しないと入らない。
 しかし個人的には大地味噌らーめんのほうにコーンはついてなくても文句はなありません。それだけ具材がちゃんと揃っていてバランスが取れてる。ホロホロと解れるチャーシューがコクを加え、メンマが仄かな苦みと歯応えを添える。麺とともに来るモヤシのシャキッとした食感が来るのもいいアクセントです。
 ただ正直に言えば、その後色々なラーメン店を訪ねるようになり、あちこちで味噌ラーメンを食べてきた身としては、そこまで突出して印象の強い仕上がりではない。スープの味わいは素直ですし、具材もオーソドックスです。中太縮れ麺も味噌ラーメンとしては一般的で、際立って個性的なところはない。
 ただ、際立って個性的ではないからこそ、安心の出来る、安定感のある美味しさになっている。たぶん、よっぽど味噌が苦手、というのでもない限り、嫌いにはならない味。ゆえに、特に記憶に残らずそれっきり、というひともあるでしょうけれど、安心感ゆえに普段使いの出来るお店だと思います。だからこそ私も以前は、何ヶ月かに1回くらいではありましたが、けっこう利用していたわけで。
 前に食べたのがけっこう前だったので断言は出来ませんが、印象は昔と変わらず安心の出来る味でした。またこの場所にお店がある限りは、時々立ち寄ると思います……店内が動きやすければもっと良かったんだけど。

札幌らーめん 北の大地 新宿店、店頭。
札幌らーめん 北の大地 新宿店、店頭。

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