俺の創作らぁめん 極や 上野店で食べてみた。

 大つけ麺博スタートから2日遡って10月4日、映画鑑賞のあとの話。
 この日は夕方から時間をずらせない用事があり、夜の作業も考えると、早めに帰ってしっかり仮眠を取る必要がある。それゆえに、既にいっかいは訪れて味を知っているお店でお昼を済ませるつもりでした。
 が、こういうときに限って、どこもけっこう混んでる。まだ12時前なのに、意外と座席が埋まっている。
 いっそ家に帰って買い置きのカップ麺でも食べるか、と捨て鉢になったとき、「そういえば、気になってるのにいちども訪ねてない店があるな……」と思い至った。試しに覗いてみると、どうやらすぐに座れそう。点灯でメニューを眺めてしばし思案し、こうなったら試してみよう、と思い切って入店。
 お店は、俺の創作らぁめん 極や 上野店。神保町などにも系列店があるらしいですが、そっちの所在は把握してません。中央通りから御徒町駅方面に折れる角のところに位置していて、私はTOHOシネマズ上野に徒歩で行くときだけでなく、他の場所に行くときもかなりの高確率で前を通りかかっている。何度もちょっと興味を惹かれながら足を踏み入れなかったのは、やや我の強そうな店名が引っかかっていたからかも知れません。そうとう勢いのある接客をされそうで。けっきょくは味ですから、最悪接客はどうでもよくなるのですが、初体験には障害になる。
 が、いざ入店してみたら、想像していたような圧力のかかる接客ではなく、優しく親切。ランチサービスや、卓上にある調味料の扱いもちゃんと少し教えてくれる丁寧さ。少なくとも、接客で嫌いになるポイントは皆無でした。

俺の創作らぁめん 極や 上野店の海老ポタらぁめん。横にあるのは、剥いただけでまだ食べてないゆで玉子。

 注文したのは海老ポタらぁめん……まだ四代目けいすけ喪失のショックをちょっと引きずっていて、海老の絡むメニューがあるとチェックしてしまう。卓上には籠にゆで玉子が積んであって、好きに食べていい、とのことでしたので、食べながら待つつもりが、剥き終わる前に着丼してしまった。ゆで玉子は箸休めにいただくことにして、まずはらぁめんに挑む。
 海老感のある赤みかがったスープを彩るのは、たぶん軽く炙ったチャーシューと、ちょっと黒くて太めのメンマ。白髪葱とモヤシ、水菜に糸唐辛子、そしてわずかに、海老のミンチっぽい肉。最後のは、スープを啜っているときに気づきましたが、これがいちばんエビの風味が強かった。
 手順としてまずスープだけ口に運ぶ――見事に海老。ただ、やたらパンチが強いわけではなく、適度にマイルド。口の中に広がっても過剰に尾を引きません。そして麺を手繰ると、これがまたちょうどいい風味になる。やや縮れた細麺のもちもち感が小麦の風味もほんのりと留めて、濃厚だけどスッキリしてます。
 具のバランスもちょうどいい。贅沢を言えば、モヤシはもうちょっと歯応えがあったほうがアクセントとしてよかった来はしますが、別に大きな問題ではない。チャーシューは炙ってある分、歯応えと香ばしさを加えていて、これも海老の風味と上手くマッチしている。
 最近はだいぶ改善してきましたが、それでも胃腸がやられることの多かった私は、ラーメン好きのくせにあまりにもボリュームのありすぎるものが苦手ですが、これは濃厚な味わいにもかかわらず食べやすい。ラーメンには味玉の類がないので、さっき剥いていた玉子を浸したりして自分なりに変化をつけることも出来、あっという間に具は完食……このあいだの羽鳥と同様、その気になればスープも完飲できそうでしたが、やっぱり塩分量を考慮して踏み留まりました。
 長いこと認識しながらも、なんとなーく立ち寄るタイミングを逸していたお店でしたが、味は文句なし。接客も快いので、今後、上野界隈で食事をするときの候補に間違いなく咥えていくと思います。そのうち別メニューも試してみよう。

俺の創作らぁめん 極や 上野店店頭。

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