9月9日の映画鑑賞のあとの話。
この日も毎度の如く日本橋ふくしま館 MIDETTEにお昼を食べに行きました。
当日、イートインに出店していたのはらぁ麺おかむら。記憶では、実は4回目の遭遇。最初は2022年の大つけ麺博、で今年に入ってから3回目……なんですが、タイミングが悪かったのか、ふくしま館で食べたメニューの感想はアップしてない。たぶん多忙だったり調子が悪かったり、といった状況と重なってしまったんだと思う。
というわけで今回はちゃんと、早めに感想を書くことにしました。
今回のメニューは3種。醤油ダレの会津地鶏らーめんに、タレを塩にしたもの、それにおかぶらっく。このお店は郡山なので、郡山ブラックを提供しているのですが、たぶんその発展版。しかし今日はとりあえず、いちばんオーソドックスっぽい会津地鶏らーめんをチョイスしました。
これはブラックとは言わないんだろうか、と一瞬不安になる黒めのスープに載せられた具材は、鶏胸肉のチャーシュー2枚と、たぶんローストポーク1枚にメンマが3本ほど。あとは薬味のネギだけ、と至ってシンプル……とは言うけど、チャーシューを2種類にするだけでも仕込みの手間は増えるので、ちゃんと工夫はある。
色味に一瞬驚くスープですが、啜ってみるとやはり濃くはない。塩味はほどよく、むしろスッキリとしたコクが強い。油は多めなのですがそれでもクドさになっておらず、スープだけでも結構飲めてしまう。
麺は中細くらいのストレート。もちっとしつつもやや強めに弾力を残していて、スープの強い味わいに負けていない……んですが、この日は私、だいぶ序盤に喉を詰まらせてしまって、しばらく箸が止まってしまった。それほど長時間ではなかったはずですが、それでも麺がスープを吸ってしまって、途中から本来の味わいから離れてしまった気がします。ただ、スープを吸ってはいるけれど“伸びた”というわけでもなく、最初よりも麺そのものにコクが浸透したような感じで、味わいに変化が生まれているのが面白い。たぶん、普通のペースで食べていれば、終盤にこういう変化が起きていたはずで、恐らくはある程度考えたうえでこの仕上げ方になっているのではなかろうか。
鶏胸肉とローストポークのチャーシューは、どちらもスープを吸いにくい仕上げになってますが、それゆえにいいアクセントになってます。ローストポークはしっとりとして、適度な脂身が甘みを加え、鶏胸肉の淡泊な味わいがメンマとは違う箸休めになっている。どちらも箸で解れるくらいに柔らかいので、麺を啜るテンポを邪魔しないのも嬉しい。
やっぱり序盤で放置せざるを得ない時間が出来てしまったせいか、かなりのスープを吸ってしまい、最後は麺のほうが露出しているような有様でしたが、それでも飽きず美味しくいただけました……そこまで言いながら、スープをちょっと残したのは、持病持ちのギリギリの理性、いや言い訳です。
基本的には喜多方の縮れ麺が好きなんですが、このスープの旨味とバランスはかなり好き。
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