東京ラーメンストリート期間限定出店、天外天に行ってみた。

 2月21日のレポート。

 自衛隊大規模接種会場でのワクチン接種を済ませると、直行バスにて東京駅に戻りました。東京駅はしょっちゅう通るけど、用事がないので滅多に立ち寄ることがありません。
 ……そうだ、東京ラーメンストリート行こう。
 という発想になるのは、私みたいな人間にしてみりゃ当然のことです。バスは丸の内側の南口、東京ラーメンストリートなどを擁する東京駅一番街は八重洲側なので、丸の内北口寄りにある長い自由通路を抜けて八重洲側へ。そして東京ラーメンストリートは地下の南口寄りなので、また横移動をするのです……接種直後にしては動きすぎてる気がする。
 ラーメンストリートに参加しているのは8店舗。うち、つじ田 味噌の章は本店に何度も立ち寄っているので、さすがにここでは選ばない。到着までは、どこにするか、とけっこう思案してたんですが、期間限定で日本各地の名店が入れ替わりで入っている、しかも現在の店舗は残り4日、と聞くと、メニューがよほど私好みでないのでもなければ惹き寄せられてしまうのは如何ともしがたい。
 というわけで立ち寄ったのは、《ご当地ラーメンチャレンジ》と称した連続企画にて100日間限定で出店している天外天です。本店は熊本、今回が初の東京進出らしい。再会するには熊本まで行かねばならない、となればとりあえずここを選ぶしか。

天外天 東京ラーメンストリート店の特製天外天ラーメン。

 いただいたのは特製天外天ラーメン。《ラーメン刑事》言うところの、食券機左斜め上、いちばん売りになる1杯。しっかりと“人気No.1”のシールが貼られてました。なお、写真で丼の右横にある小鉢に見えるなにかは、並んでいるときにいただいたシールです。ちゃんと持ち帰りましたよ。
 しかしさすがに“特製”、丼が盛り沢山です。
 スープは豚骨ベースで、鶏ガラを合わせているらしい。酒のシメに愛されている、という宣伝通り、脱水状態の身体には沁みるやや強めの塩味がある。しかし、コクも美味しさの余韻もありながらも後味はスッキリしている。タレのバランスもさりながら、全体に振りかけたガーリックパウダーかも知れません。ニンニクらしいパンチが効いているけれど、ローストしているせいか匂いがきつくなく、ほどよく香ばしさも添えている。あんまり他にはない見た目ですが、なかなかクセになる味わい。九州ラーメンに多い細麺も、コクがあるけどさっぱりとしたスープの味わいには合ってます。たぶん太麺や縮れ麺では、吸い過ぎて良さを相殺してしまう。
 具材も盛り沢山です。通常のラーメンでも入っているらしい細切りのキクラゲ、チャーシュー、メンマ、青ネギに、一枚の海苔と、岩のりらしきものが添えられている。海苔好きとしては嬉しい取り合わせ。しかもこれが、そうでなくても飽きにくい味の組み立てになっているスープを更にあっさりと啜りやすくしてくれます。そのせいで、またぞろ塩分摂りすぎ、という自省を忘れて飲み干してしまうところでした。
 替え玉も可能のようでしたが、なにせこっちはさっきワクチンを打ったばかり、いつ体調が崩れるか解ったもんじゃないので、麺もかたちのある具材もひととおりいただいたところで終了。
 期間限定出店だそうですが、列に着いたときから退店まで、終始お店の方の態度に好感が持てました。基本的に、小さな声でも「ごちそうさま」は言うようにしているのですが、気持ちよく挨拶出来る満足度でした。 
 現地では酒のシメとして愛されている、という触れ込みですが、酒飲みでない私もかなり気に入ってます。実は熊本は、小泉八雲が島根県松江市に続いて赴任した土地で、史跡も存在しており、いつか行かねば、と思っています。しかも地図を調べたら、問題の小泉八雲熊本居跡からそんなに離れてない……って言うか、公園挟んですぐそこだ?! いや絶対行くわ熊本に旅したら!! いつになるか知らんが!!

 ちなみに、店舗入れ替えの期間を挟んで3月4日、新たに出店するのは、栃木県佐野市の麺屋ようすけというお店だそうです……佐野ラーメンも、車で出かけるのが好きだった父が存命の頃には、サービスエリアとかでお土産を買ってきて自宅にて食べるのが好きだったブランド。たぶんサービスエリア含め、ちゃんとしたお店で食べたことはない……また理由を作って立ち寄るかな……。

東京ラーメンストリート、天外天入口右手に掲げられた看板と、期間限定出店終了までのカウントダウン。

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