2ヶ月にいちどのお楽しみ、爆笑問題withタイタンシネマライブです。今回もいい感じのスケジュールが組めたので、ハシゴをしてきました。
梅雨入りしてますが、今日は快晴にこそならないものの、雨の気配はない……とはいえ、ハシゴにしたぶん、駐車場が埋まってると大変なので、移動は電車です。
メインの前に鑑賞したついでの1本は、3期にわたってテレビアニメ化された山本崇一朗による漫画の劇場版、高木さんと西片、中学最後の夏休みをいつもと変わらない、けれどちょっと感傷的に描く『劇場版 からかい上手の高木さん』(東宝映像事業部配給)。
必ず観るつもりではいましたが、まさか初日に観るとは思ってませんでした。しかも、ポスターもチラシもなんも飾ってない日比谷を選ぶとわ。今回あえて選んだのは、ブログの感想に添える写真が、既に確保してあるからだったりする。TOHOシネマズ上野の大型タペストリー、撮っといて良かった。
内容はかなり初心者にも配慮の行き届いた作品……っても、そもそもそんな難しい理屈がある訳でもないか。何なら、プロローグにあたる雨の日から帰り道のくだりで、原作の面白さをぜんぶ網羅している、と言っていい。それを、手描きでリップシンクまでする力の入れよう。ここだけでも劇場版として観る価値がある。
長篇としてもなかなかいいエピソードです。中学最後の夏休み、を主題に、決してまだ大人とは言えない、けれど確かに大人に近づく高木さん、西片、それから同級生の女子3人組の表情、感情を汲み取ってる。
個人的には、テレビシリーズ第1期の時点でやってくれるんじゃないか、と思っていたシチュエーションをここでやってくれたのが嬉しい。非常に必然的な流れだったので、これを劇場版まで使わなかったのは正解だと思う。プロローグとここの演出だけで私ゃ満足です。
あと、こんなにも贅沢な水瀬いのりの使い方をしてるとは思いませんでした。そこか。そこなのか。
少し間を挟んで、爆笑問題withタイタンシネマライブ#77です。
オープニング前の特別映像はキュウ単独公演の宣伝。コンセプトの話をしておいてちゃぶ台返しをかます、ちゃんとしたネタになってた。
一組目はダニエルズ。最近、女装ネタに縛られなくなった感があって、今回は男性ふたりのYouTuberをネタにした展開。序盤で何かを勘違いしたひとの叫びが聞こえました。二組目はXXCLUB。けっこうな高学歴コンビなんですが、回を追うごとにそういう雰囲気が抜けてます。いい意味でバカな展開でした。続いてはシティホテル3号室。時々ある報道の裏側を妄想したみたいな内容。ちゃんと辻褄が合う感じが楽しい。
続いてはキュウ。スローな会話でやたらと込み入ったネタをするのが彼らの持ち味。今回も相変わらず、わざと観客に考えさせる構造が巧み。次は脳みそ夫。流行の終わったスイーツで統一したネタ……笑えるかどうかはともかく、締めの台詞は飛ばさないで欲しい。お次はまんじゅう大帝国。終始、ほんとうにどうでもいい話だけで笑いを取る。これはこれでなかなか厄介なネタです。7番手は日本エレキテル連合。途中までは、なんとな~くありそうな展開をエレキテル風に料理してる、という印象でしたが、最後がイかれていた。タイタンメンバーのトリはウエストランド。あるなしクイズを軸にしたネタ……は前にもやった気がするけれど、より井口のキャラに寄せた作りになってた。河本笑いすぎ。
ここからはゲストパート、最初はアイデンティティ。やっぱりもう素に戻れない田島はともかく、見浦までがあのカッコで現れたのにはやられました。通常とボケ・ツッコミが構造的に逆転していても成立しているあたり、基本的に巧いのはよく解る。
ゲスト2番手はAマッソ。おかんに怒られた、というけどその内容に辿り着かない、という展開なんですが、転がし方がとてもいい。この勢いでちゃんとオチまで仕組まれているから言うことなし。
ゲスト3番手はダンシング☆谷村。60歳にして初登場。モノマネ芸人なのであれこれ仕掛けてくるのか、と思いきや、序盤半分くらいは営業についての漫談でした。
ゲストのトリはハライチ。直前がショーパブ芸人で、このあとが東洋館芸人、という地獄みたいな枠でもちゃんといい仕事してます。岩井のボケのシュールさをちゃんと澤部が笑いに昇華する、このコンビの強みが発揮されてました。
BOOMER&プリンプリンはいつも通り……といやそうですが、いつもより粗かった気がします。そして大トリはいつも通りに爆笑問題。冒頭から、きのう解禁になったばかりの、太田さんが参院選の選挙特番にまたぞろ出演する、という話が長引いてました。他の時事ネタを圧迫するくらいに。
次回の開催は8月26日。夏だけは毎回、ちょっと遅めになるのはどういう理由なんだろう……勤め人が仕事のあとに来られるように、というコンセプトがあるようなので、盆休みを避けてるのかも知れません。
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