『みなみけ〜おかわり〜』3杯目 もてなしの夜、そっと出し

 冬、寒くなってきたので、早めに帰る春香は暖かいおやつを用意しておくと言う。何で早いんだ不公平じゃないか、と相変わらず夏奈は理不尽なことを並べ立て、冬休み明け早々大量の宿題を出された千秋は、成り行きで冬馬含む面々と一緒に宿題をすることに。ところで南家の隣には新しいご家庭が越してきた……はずなんですが……

 ……うーん、構成はだいぶ一期に近いのに、ネタの処理が拙いというそれだけで非情に退屈だ……。見ようによってはこちらのほうが原作通り、絵に凝っているぶん見場がいいという評価も出来るのですが、しかしとことんピントがずれて面白みが感じられないのは否定できません。会話中、生物にカメラを向けて独特の空気を作ろうとしているのですが、演出の呼吸そのものが雑なのでどうしようもありません。

 ただ、後半の夏奈による焚きつけ前後の経緯は面白かった。ある程度キャラクターが輻輳して来ないと面白くならない辺りがこのシリーズの悪さです。これだけ最後で盛り返してきたんですから、締めも間のあとにもうひとつぐらいあればもーちょっと印象は良くなったんですけど。

 しかし『おかわり』の何よりもいけないところは、保坂がいまいち振り切れていないところです。今回、ちょっとだけその気配があったのに、結局ぜんぜん活かしきれていないんだもんなー。

コメント

タイトルとURLをコピーしました