上の二本を放送している『アニアニランド』枠ですが、実はわたしがチェックした段階では、今回のみ通常より一時間ぐらい遅れて放送開始という予定になっていました。
さすがに付き合ってられないので録画しておいてあとで観るか、というつもりに夕方まではなっていたのですが、ふと疑問に思って再確認して、いつの間にか本来の枠での放送に予定が変わっていて焦りました。トリノがあまり盛りあがっていないので、一部の枠が削られている影響らしい。
……そりゃわたしはあんまり五輪には興味ありませんけども、こういう風に変更を加えられるよりは、ちゃんと決めた通りに放送してくれたほうが有り難いのですが。ていうか、盛りあがらないのは、視聴者の関心をメダルに絞り込んで、他国の選手の活躍や競技そのものの面白さに注目させなかった自分たちの責任であって、本気で盛り上げたいなら尚更用意した枠をきちんと活かして、全体を見せる構成に切り替えるべきだったでしょうに。いやそれよりも前に、そもそも国際的なスポーツ・イベントをナショナリズムだけで語る傾向にはそろそろ歯止めをかけてもらえんもんか。メダルを獲得するのは国ではなく競技者たち自身ですし、またメダルの是非にのみ着目することが(たとえ建前であったとしても)オリンピック本来の精神に反するのは自明なのですから。
とりあえず、始まる前にメダルの数を勘定して無闇に期待を煽っていた解説者のかたは全員スキージャンプ・ペアに参加してきてくださいCG抜きで、と思わずにいられないのでした。
しかしまあ、それはそれとして、荒川静香選手の金メダル獲得は心から祝福したい。ショート・プログラムの出来を見ている限りではギリギリという印象でしたが、フリーの演技は圧巻でした。でも個人的には村主章枝選手の演技を買うんですが。完全の曲の呼吸を理解し、指先にまで神経を行き渡らせようとした表現力は、芸術性の面では荒川選手以上だったと思います――技術面で細かな不足がなければなー。
そして安藤美姫選手は……まだ次がありますから。もともと彼女は四回転ばかりに着目されて、表現力不足を看過されていた節もあり、もし開花するとしたらたぶん次のオリンピック以降でしょう。ていうか、あの演技の責任は、会見で父親の話に言及した記者に八割方あると思う。あの記者もスキージャンプ・ペア参加してこい。
コメント
まあまあ、落ち着いて。
スキージャンプ・ペアでは跳ぶポーズや相方によって危険度と恐怖が大きく変わっちゃいますからねえ。
とりあえず替わりに、いきなりエアリアルの一番高いやつ、ということでここは一つ。
#踏切前に減速して跳び損なってもそれはそれで危なそうだ。
いやー、リアルな競技は練習次第で見栄えはしそうですから。その点スキージャンプ・ペアときたら。