『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ』第11話 俺のドームで3人プレイ!?

 このすちゃらかミュージカルもどうやら本当に大詰めの模様です。ヒデキとマコが去り、ひとり大根畑に取り残されたイチローは一切のやる気を失い溜息ばかり。励まそうとするカラクリ刑事ユキカも空転気味で、張り合いのないことこの上ない。三人揃って一網打尽にすることを夢見るユキカは一計を案じるが……

 二度ばかり挟まれた極端すぎる間の長さが素敵でした。歌はいつも以上に使い回し感が強まっていましたが、そのぶんネタの異常さも極まっている……というか、どういう思考回路を駆使すればこんな話になるんだろう。辻褄合わせようなんてこれっぽっちも考えてないのではあるまいか。いちおうラスボスらしきキャラクターについては伏線が張られていたみたいですけど……解らんよな。理屈が変だし。

 しかし何よりも理屈が通らないのは、終盤でのヒデキの怒りだったりする。そこは見損なうところじゃないだろ。むしろ罪を犯さずに目的を果たそうとしていたのだから、安堵すべきところだと思うのだが。彼らの頭からは、明白なかたちで罪を犯せば掴まる、というシンプルな道筋が抜け落ちてるよーな。

 ……まあ、正直、ここまで無茶苦茶やってるんだから今更ひとつやふたつ平仄の合わないところがあっても気に留めるいわれもないわけであって。ここに来て急に拡げてしまった大風呂敷をどう畳むつもりなのか、最終回を楽しみにしておきましょう……最後もハチャメチャだとは思うんだけどな。

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