『いぬかみっ!』第12話 だから死にたい私の歌っ!

 啓太とようこの元を訪れた依頼者は、大富豪・新堂家のひとり娘ケイとマッチョ執事のセバスチャン。新堂家はかつて没落の危機に瀕していたが、死神と契約して復興を遂げた。だがその代償として、新堂家の者は誕生日のたびに苦しめられ、二十歳を迎えるとその命を奪われるのだった。誕生日を前に諦めきっているケイに対し、啓太とようこは死神に果敢に挑むが……

 執事にセバスチャンとつけるのは禁じ手にしてくれないか、頼むから。

 力が入っているのは解るのですが、どうもバランスが悪い。作画の質も、ギャグとシリアスの匙加減も微妙です。死神のキャラクターは真面目なのかふざけているのか解らないし、どうもスタッフが愛着を覚えていないのか場面によってタッチがバラバラ。ケイの人物造型もちょっと照準が暈けている印象です。もう少し絶望が見えてくれた方が良かった、コメディを織り交ぜるにしても。

 ただまあ、初めての前後編だということもあるのでしょう、引きの力は強かった。EDをいつもの『友情物語』にしなかったのも、内容をわきまえていて好感が持てます――最近はそれがわりと普通なんですが。さてこの話をどう締めくくるのやら。予告を見ると、なんかまた妙なはっちゃけ方をしているみたいですが。

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