『ケータイ刑事 銭形舞』#12 金利・手数料は当方が負担します!〜通販番組殺人事件

 人気テレビ通販番組を提供する会社社長・野崎(ミスターちん)に脅迫状が届けられた。警護の任に就いた銭形舞(堀北真希)と五代刑事(山下真司)だったが、二人の目前で毒によって昏倒したのは、番組で助手を務める女性だった。同じものを五代と野崎、そしてもうひとりの助手も口にしているのに、なぜ彼女だけが……?

 このシリーズ最大の欠点は、女子高生にして刑事という銭形舞の設定があんまり有効に使われたエピソードがないことです。単純に若くて可愛い探偵役がいる、というだけの代物だもんなー。だからいい、という意見もありましょうが。

 トリックの発想は面白い、のですが、あの通り仕掛けても思い通りの結果は生じないでしょう。但し、実はある人物だけ確実に無事に済む、という点は優秀。指摘はしてなかったけど……ということは、そういう狙いはなかった可能性もあるな。奥が深い。

 しかしこのトリックの解明だけでは決着せず、もう一山あるのですが、正直そっちのほうが先に気づいて然るべき点ではなかったか。犯人に反論されて詰まるなよ舞。いやそれ以前に、犯人を演じている役者を見ればこのトリックは一目瞭然、というのはさすがに酷な追求か。どちらにせよ、もう一山のネタに使うには無理がありすぎました。

 このエピソードの収穫は、何故か登場した柴田(金剛地武志)の弟(佐藤二朗)のキャラクターと、途中で銭形舞が披露する制服にエプロン姿でしょうか。細かいところを押さえているのはさすがといやさすがです。

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