『貧乏姉妹物語』第3話 にんじんと嘘と越後屋姉妹の日

 ちかごろ、特売のたびに山田姉妹が遭遇する姉妹。その妹とあすが同じ学校に通っていて、豚肉特売の日、なんとなく競い合うようなことに。結果、どちらも買い逃してしまったのだけど、あすと競い合った女の子・越後屋銀子は「お姉様に怒られる」と泣き出してしまう……

 小学生の帰宅時間に売り切れるタイムセールって少々問題がないだろうか。

 それはさておき、だんだんお馬鹿姉妹のラブラブっぷりを見せつけるアニメになってきました。原作ってここまで大袈裟じゃなかったはずなんだが、いったいどの辺からこんな路線に転換したのだろうか。

 それ自体は面白いからいいんですけど、どうも全般に演出が拙いのは何とかならんかなー、と思うのです。前半最後、CM前に越後屋姉妹の家を見せるとき、最後のショットで全景を見せれば解り易く効果的だったはずなのに、中途半端にその前後を見せてしまっているので散漫な印象しか与えません。作画もかなり雑で、全般にデッサンが崩れがち。特に越後屋姉妹の家の扉など、まるでマジックで引いたような線でげんなりしました。

 貧乏姉妹の設定が充分に活かされていないこと、越後屋姉妹が節約にこだわる理由が示されていないなどの欠点も気に掛かりましたが、話としては適度にお馬鹿で過剰にほのぼので悪くない。実のところ細かな演出のアイディアも見所があるので、もう少しセンスと作画の技術が安定すれば良くなると思うんですけどー……第3話でこの調子だと、持ち直すのは無理かな。

 ところでこの話、児童福祉法が改正されて14歳ぐらいから労働可能というパラレルワールド設定が使われていたはずなんですけど、その点についての説明はあったでしょうか。しないほうがいいと思ったのか?

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