『ラフ ROUGH』監督:大谷健太郎/主演:長澤まさみ&速水もこみち/配給:東宝

 しつこいようですが、どんなに慌ただしくても週末の映画鑑賞だけは欠かしません。いや本気で干からびそうになるんだもの。早めに家を出て、電車にて日比谷へ。

 向かったのは先々週、列に並ぼうとしたところで無謀を悟りすごすごと退散してきた日比谷シャンテ・シネ。今回は舞台挨拶もないので楽勝だろう――と思いきや、あのときほどではないものの結構な行列が出来ている。どうやら一緒にかかっている『キンキー・ブーツ』という映画の評判がいいようで、そちらに殺到しているようです。実際、通常モーニング・ショーに該当するぐらいの早い時間帯とはいえ、私の観た作品はあまり客は多くありませんでしたし。

 鑑賞したのは、あだち充の最高傑作と呼ばれる同題作品を、『NANA』の大谷健太郎監督、『タッチ』からの続投となる長澤まさみとこれが映画初出演となる速水もこみちの共演で実写化した、水泳を軸に繰り広げられる青春恋愛映画ラフ ROUGH』(東宝・配給)。私自身、あだち充作品でいちばん映像化を切望していた作品だったので楽しみにしていたのですが――率直に言っていまひとつ。原作のエピソードを大幅にカットするのはいいとしても、その取捨選択の手際が雑でかなり構成が乱れている。もっと踏み込んで切り刻み、その分を心理描写やオリジナルの描写で描くべきでしょう。青春映画としてはいい場面も多々あるし競泳シーンの映像は迫力充分、長澤まさみ市川由衣の水着姿が観られるのも嬉しいのですが、それだけじゃちょっと褒められません。嫌いではないんだけど出来は認められない――ってやっぱり最近似たようなことを別の作品に対しても言ってますが。詳しい感想は、「ていうか実家のライヴァル店の名前ぐらい覚えとこうよ。」からどうぞ。

 観終わったのはまだ11時20分くらい、充分にハシゴも可能でしたが、さすがに2本観てしまうとあとが大変なので、ちょこっと寄り道をしただけで帰宅。さー、これから頑張るか。

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