『鉄板少女アカネ!!』第3話

 父・鉄馬からカニとジャガイモが送り届けられたことを手懸かりに、アカネ(堀北真希)らは北海道まで馳せ参じる。そこはカニの輸送を中継する場所でもあるため、町興しのためにカニカニフェスティバルなるものを催そうとしていた。アカネたちは現地のジャガイモ畑を営む一家と知り合うが、家長の白井(布施博)は借金返済とカニ先物取引事業を興すことを考えて、農地を売り払おうとしていた……

 ……なんかツッコミどころが多すぎて感想を書くのが面倒です。カニだけ売ったって町興しにならないのは自明だし、そもそもカニとジャガイモを競わせてどうする。だいたい最後のイベントって何の意味があるんだ? ただ単にアカネの料理を見せたいだけで、イベントの中でまったく意味を為していない。

 なんとなく、水戸黄門のようなお約束の流れが出来ることを想定しているように見受けますが、水戸黄門の場合は彼らが成敗する側にパターンがあるだけで、黄門側は決して毎回同じ事をしていない。そして一番重要なパターンは、成敗するときに設けられており、カタルシスを生むことに役立っている。

 それに対してこの作品は、本来アカネの成長を描かなければいけないのに、その成長させるところでパターンを入れてしまっているので、何の進歩も見られない。第1回、第2回と続いた出来事を思えばもう黒金(陣内孝則)の手の届くところに大事な食材を放り出しておかないだろーが。そしてところてん野郎が毎回そこにいる女性に惚れるというパターンも、もう3回目にして鬱陶しくなっている。何故この二つが鬱陶しいのかというと、いずれもアカネの成長という本題に絡む様子が一向にないからです。

 エレナ(片瀬那奈)のいっそ爽快なぐらい型通りな馬鹿お嬢様ぶりは楽しいですし、細かく笑わせてはくれるんですが、トータルでは視聴者を舐めた作りに苛立ちっぱなしです。本当に、堀北真希が出てなかったらここで切ってると思う。ていうか果たしてファンじゃない人でついてきているのはいったいどれくらいいるのか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました