『地獄少女 二籠』第三話 愛しのけいちゃん

 いろいろあって本日は地獄少女三本立てです。……うわあ。

 隣の家に住む幼馴染み・啓に無償の愛を捧げる多恵。献身的なあまり、彼が好きな相手・弓枝との仲を取り持つことに執心していた。しかし、弓枝は啓をいいようにあしらい、平然と二股をかけている。啓を守らなければ、と念じる多恵は、彼が傷つかないように奔走し、最後の手段として地獄少女・あいとの契約を懐に隠していた……

 相変わらず支離滅裂な部分はありますが、今回の依頼人の設定はなかなか面白かった。献身的なあまりに幼馴染みという距離から踏み込むことを病的に恐れている。その本質を包み込む衣がアニメでは定番の造型であるあたりもなかなか。

 しかし、そうして当事者の造型や話運びが巧くいっているときほど、あいと三人衆とが浮いてしまうのがこのシリーズの哀しさ。まったく内実を反映しない復讐の過程は、さすがに今回は失笑ものでした。三次元回転ベッドって。

 根本的に啓と弓枝の言動に生々しさがないために、ただ多恵ひとりだけが際立ってしまっているのが脚本面での変わらぬ弱さを露呈している感じですが、それでも前回よりはましな出来です。絵の面では早くもあいの深爪ぐらいしか見所がないのが気になりますが。

 それにしても、前シリーズ同様にOPとEDは勿体ないくらいよくできてるよなー。そのうちサントラぐらいは買ってしまいそうで怖い。

コメント

  1. 冬野 より:

    ストック2話と本日放送の分に、実写も加えれば4本立てですよ(´ー`)

  2. tuckf より:

    さすがに実写版はどうでしょう。そもそも裏で見ているものがあるので、基本的にはそこは考慮しない方向で。
    ちなみに先週放送分は『弁護士 灰島秀樹』を鑑賞・録画していたので、本日の再放送で観ました。感想は下。

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